サイクリング人口は減っている。スポーツ性の高い=苦しいことが多いシリアス・レース人口はさらに減少傾向。これは世界共通。裾野が狭いスポーツは人材不足となり、発展が望み薄になる。
だから大事にするべきは、子どもやビギナーの育成です。

開催地・成田のゆるキャラ“うなり”くん。尻尾を見れば一目瞭然にウナギ!

東京近郊で、誰でも参加できる『CHALLENGE LEAGUE』。これはマトリックス・パワータグの主催でサイクルロードレース協会東日本(CRRA)が小学生対象のリーグ戦として運営し、大磯クリテリウム、わたらせクリテリウムと提携し、同年代の子どもらが各地で競い合える場になっています。
同様に女子と中学生向けのリーグ戦が、女子向けの「クイーン・リーグ(Qリーグ)」と中学生向けの「ニュー・エイジ・リーグ(Nリーグ)」。これも複数の各地大会と提携して、同カテゴリーの少年少女選手らが競い合える場を提供しています。

特筆すべきはチャレンジリーグ大会内の “ジュニア強化レース”で、これは表彰対象が上位陣ではなく、逃げやアタックなどで健闘した選手に「敢闘賞」が与えられる。
強化レースでは、マトリックスのプロ選手が伴走しながら、またレースの安全を裏で支える審判員や立哨に立つ人たちが、ジュニア選手のちょっとした動きや振る舞いに目を光らせて情報収集。その健闘ぶりを認定するのはプロチーム、マトリックス・パワータグ監督である安原昌弘氏。

ゼッケンや計測チップの取り付けや外し方までボードで解説。タイラップ切断用ニッパーもご用意。初めてのレース参戦に配慮
口を開くとボケとツッコミがほとばしりでる生粋の大阪人である安原監督が、ジュニア選手の健闘情報をジャッジして、表彰時にコメントする。時にはストレート表現の辛辣コメントに驚くが、その裏に監督の温かい心情が滲む。
マトリックス・パワータグの選手らは、ほとんど全てのレースを伴走し、平均スピードをアップさせる。参加者たちのホンキの走りを引き出す役割を引き受けているからだ。だから、いわゆるホビーレースとは一段上のマジなスピード域をチャレンジリーグでは体験できる。
一方で、レースに不慣れな初心者向け「サイクルクリニック」で、ヘルメットの被り方から走行時のマナーなどを教えてもらえ、「メカニックブース」では機材故障や変調の応急対応も受けられる。実は、現役の救急救命士がスタッフとして伴走してもいる。至れり尽くせり。もちろん脚自慢のおっさんクラスもある。

追い抜きは右から。抜かれるときは進路キープ。基本ルールをしっかり貫いての運営
11月30日(日)に開催されたチャレンジカップの「しもふさクリテリウム11月」大会にcoppiは手持ちのスキル指導教材、シーソーとシケインを芝生の広場に持ち込み、皆さんに自由に遊んでもらった。遊びの体験を重ね、繰り返すことで、機材扱いは上達するはず。

普及レベルの自転車イベントはたくさんある。それらのなかで、チャレンジリーグは徹底的に教育的見地でレース運営に取り組んでいる。

レース会場からクルマで5分の「弓田食堂」天丼(1400円)、江戸前風の揚げ方とタレ、週末限定のシジミ味噌汁が美味!!
次回は2月28日(土曜)に開催。
参加数がもっと伸びて、サイクルレースの裾野が広がりますように!!