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機械加工の象徴的なものが旋盤。紀元前300年頃のエジプトの壁画に、1人がヒモを引いて材料(工作物)を回転させ、もう1人が刃物を持って加工しているものがある。焼き物をするときに捏ねた土をロクロに載せて回転させ、形を整える、あのロクロが旋盤の始まりだそうです。

1889年(明治22年)に池貝庄太郎さんが東京・金杉川口町に池貝工場を創設して、国産旋盤第一号機が完成した。池貝鉄工場のホームページにはそう書いてあります。そして1905年に“池貝式標準旋盤を”量産開始。この会社はパイオニアですね。

池貝鉄工所は1905年にイギリスに八尺旋盤5台を輸出したのを皮切りに、1916年にはロシア政府の注文で30馬力のガソリンエンジン585基を6カ月間で完成輸出、ディーゼルエンジン、新聞印刷輪転機などさまざまな機械を創り出したそうです。

 

写真の旋盤は、日本工業大学(埼玉)の工業技術博物館に動態保存されているもので、明治時代の工場を再現したなかに設置されています。再現されているのは東京・田町にある「シクロサロン植原」の植原郭さんのお父様が経営していた工場であり、そこで稼働していた機械が寄贈され据え付けられている。旋盤機械にはIKEGAI TRON WORKSの文字が輝いています。見学の学生が団体で来ると動かしてくれるそう。

別棟には蒸気機関車も展示されている。

興味がある人はお出かけください。

http://hotozero.com/museum/nit_museum/

Post Author: coppi