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暑い夏の熱いイベント、待ち遠しい! なんて思っていたら「熱中症予防ガイドブック改定」のインフォメーションが日本スポーツ協会から届いた。

6年ぶりの改定ポイントは、各種データがアップデートされたこと、さらに<身体冷却や暑熱順化>についての追記がなされたこと。

お勉強の時間です。 “熱中症”とは、暑熱障害による症状の総称。

ヒトの平均的体温は37度ですが、スポーツによる筋収縮に伴う熱生産量は安静時の10〜15倍に増え、かつ体温も上昇。体重60kgの人が中程度の運動をして全く熱放散ができないと机上の計算では体温は30分後に40度に達するそう。大変!

でも実際は、カラダ各部位の熱は血液の循環により体表に運ばれて輻射・伝導・対流などにより体外に放散される。全身の皮膚に分布する汗腺から分泌される汗の蒸発で熱放散もおきる。

そこでまずは、汗を出すには水を飲む。水分摂取が大事。喉が乾くまえに少しずつボトルの水を飲む。適切な水分補給量は汗などによる体重減少を体重の2%以内におさめる。補給飲料には0.1〜0.2%の塩と糖分を含んだものが効果的。エネルギー補給を考慮すると糖質濃度は4〜8%がよい。

だが、この6年で俄然注目されてきたのが “クーリング”です。

トレンドは、カラダ表面全体で冷やす>。

これまでは、掛け水を頭・首・鼠蹊部に優先してかけるといいとか、大きな血管が集中している部分に優先して、が通説だった。

カラダの内側から“アイスラリー”を飲んで冷やすことも注目。冷凍スポーツドリンク3に対して、液体スポーツドリンク1をミキサーなどにかけ、シェイク状の飲み物にしたのがアイスラリー。

現実的には、休憩で止まるならコンビニの涼しいイートインコーナーに入り、ガリガリくんと冷たい水を飲むという行為がオススメ。

❶冷却方法 ❷タイミング ❸冷却時間

この3つの組み合わせ方により得られる効果が変わってきます。

 

最近は100円ショップで写真のようなアイスパックも売られています。チーム練習のときはサポトカーに氷入りの冷たい(水枕のように氷と少しの水で)のを用意してもらいましょう!

夏は汗をかく。汗が気化熱で体温を下げてくれるけれど、同時に汗でミネラル分が失われて低ナトリウム症候群に陥る可能性もあり。

補給をするときにはできれば冷たい水で、カラダへの吸収効率がいいのは5度C〜15度C。カラダの水処理能力は800ml/時間。それ以上がぶ飲みしても意味がない。

ライド前後も水分補給。アイソトニック(体液に近い濃さ)飲料で糖分多め。ただしライド中はハイポトニック(体液より薄い)飲料がいい。

ま、夏になれば自転車専門誌で特集が必ず組まれるでしょうから、ぜひ最新情報を仕入れてください。

Post Author: coppi