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「渋峠の青空と雲海の絶海がまた見たかった」は、ホテルの食堂でご一緒したご夫婦ライダーの参加動機。ああ、でも天気予報情報では、いずれも午後から雨。申し訳ない‥。

今年も9月8日に務めた『志賀高原ヒルクライム2024』の審判長。役目はレースの安全管理。午前3時45分、大会運営の主軸3人が協議して大会実施の最終確認でゴーサインを出し、すぐさまネットで情報開示。スタート地点設営開始。レース危険箇所に駐在して働くマーシャル(立哨)役員をバスに乗せて午前5時に送り出した。彼ら、彼女らは、レースが幕を降ろす11時までの6時間、連続執務する。クマ出没に備えて爆竹を渡した。

マーシャルは配置ポイントに陣取るとまず周囲の環境チェック、午前6時45分に順次スタートする100人規模のレース7集団を見守る。そして午前9時30分から護送船団方式で下山する7集団をまた見守る。要約すると上記のとおりだが、アクシデントが起きたらそれを大会本部に報告して、参加者が安全にレースを楽しめるようになる臨機応変な対応がマーシャルには求められる。

ヒルクライムレースでは会場の誘導班、ステージ班、荷物(預かり)班、ゴール班、交通誘導班、タイム計測業者などたくさんのスタッフが分刻みで働き、それを警察が視察。会場には音楽が流れてMCが多彩なゲストやVIPにインタビュー、FM番組や新聞取材が入る。それらすべてに大会統括ディレクターが細やかに対応する。coppiはレース管理に専念。

今年はゲストに土井雪広さんが登場!! 久しぶりに対面した土井元選手はメルクス並に貫禄ある体型、体幹がぶっとい人はこうなるんだな、と納得。長野出身の小坂光さん、元全日本女子ロードチャンピオンの樫木祥子さん、早稲田大学自転車競技部の大蔵こころさんなど、伝説的ライダーがゲスト参加。もちろん、大会の顔ともなった声優の東城咲邪子さんも走る!!

今大会ベストタイムは35分34秒(アベレージ22.09km/h)。東城咲邪子さんはおしゃべりしながら見事1時間半で完走

スタート前は大粒な霧雨で路面が濡れたものの、定刻スタートでは曇り。かえって涼しいから走りやすいはず。レース最後尾で進行管理するスタッフから逐次、無線連絡がある。先頭通過はマーシャルからの無線連絡がある。今年は昨年よりやや全体的に巻き気味の進展だ。

レース中に、脚が攣ったので走るのをやめた選手、心臓がバクバクなので停止したけれど再び走り始めた選手、パンク修理して再走の選手など、いろんな事例が集まってくる。ヒルクライムレースでいちばん心配なのはレース後の下りでのアクシデント。本大会でも下りは先頭と最後尾に管理ライダーを配してグループ毎の護送船団方式で安全管理。幸いにも落車はなく、大きなトラブルなし。救護班の出番なし。大会本部でその流れを無線で把握していたのですが、いちばんの懸念はゴール地点の天候です。「渋峠の青空と雲海がまた見たかった」というご希望に添えないまでも悪天候では申し訳ない。そう思っていた。

頂上では赤いビブの管理ライダーが参加選手を安全に降ろす打ち合わせ中

だが、レース管理スタッフから無線で「頂上天候は晴れ、青空あり、微風で寒くはない」との報告。ホッとしました。青空になったのは少しの時間でしたが、国道標高日本一2.172mの風景をお楽しみいただけたみたい。絶景は宿題に‥。

来年はぜひ、秋晴れになりますよう祈念!!

志賀高原ヒルクライム 2024公式サイト

https://shiga.yaesu-net.co.jp

Post Author: coppi