全国的酷暑の5月17日、サイクルスポーツ誌による『全日本店長選手権』が千葉・下総フレンドリーパークで開催。50周75kmのレースは10周ごとに1位通過5点、2位通過3点、3位通過1点の中間ポイントが設けられ40周め倍付け。フィニッシュは着順。
このレースで2人の店長が序盤から逃げを決めて最後まで逃げおおせた。チェイサーたちは3位争いに終始。最終周では先頭2人がプロトンの背中を捕らえるまでに追い上げたというか、プロトンのペースが落ちていた。
こんなレース展開では80%ルールでプロトン全員がレース除外だが、除外すると完走が先頭2人になるし、もしも2人が何らかのアクシデント(疲労や事故)で走れなくなると表彰対象がゼロになりレースが成立しない。だから審判団は80%ルール適用せずとした。
足自慢のプロショップ店長たちで、ホントの最速はだれ?
13年前にボクも編集者として参加していた企画会議で、最速をレースで検証しようと誕生した編集企画の全日本店長選手権。第1回は2011年。ずっと審判長を務めてきたが、実に感慨深い。なぜなら最速店長として当初名前が浮上したのはサイクルポイントオーベスト西谷雅史店長(56歳)で、その人が2023年のレースで序盤の14周目から一人逃げた。21周目にpedalist山崎泰史店長が追いついた。
レース中盤、西谷店長と山崎店長の2人は協調態勢でメイン集団へ差を少しずつ広げてゆく熱い走り。淡々と、力強かった。
フィニッシュラインを山崎店長が両手を挙げて通過した6秒後に西谷店長がやってきた。素晴らしいレース運びだったですね、西谷さん。その体力、意志の力、尊敬します!