梅や桜の咲く季節ですね、2月27日に『明治神宮外苑大学クリテリウム』が開催されたのでリアル観戦にでかけました。
今年は自粛でしたが例年、イチョウ並木のレース折り返しコーナー近くで持ち寄りのワインやツマミで仲間と呑みつつ、学生の走りを応援していました。気分はツール・ド・フランスの山場で盛り上がる観衆と同じ。
寒い夜から日がのぼり気温が急上昇すると風が吹く。野球グランドの乾いた土が空に吹き上がり空が土色に染まるなか、選手たちが熱くレースを展開。愉快な気分。
いっぽうで、ウクライナではロシア軍の侵攻で人々が難民となり辛い思いをしている。
国際関係アナリストの北野幸伯氏によれば、<元を辿れば1986年の東西ドイツの壁崩壊のとき、ソ連のゴルバチョフ大統領は、「統一ドイツより東にNATOを拡大しない」という条件を提示してアメリカはNATOの不拡大を約束したのに、1991年12月にソ連が崩壊すると約束はあっさり破られ、「反ロシア軍事同盟」NATOは拡大。いまやソ連崩壊時に16カ国だったNATO加盟国は、現在30カ国まで増えた>と説明されています。戦争を喜ぶのは武器商人だけで、世界に不幸になる人が増えるだけです。
約束は破るためにある、ともいわれますね。化石燃料をなくす約束を掲げ、その取り組みを示すために自然エネルギー利用の会場つくりをした北京冬季五輪のスキー競技会場は大半が人工雪だった。そんなニュースが今日は繰り返し流れていました。人工雪は電気でつくられる。降雪促進のためにロケットも打ち上げたとか。
東京新聞の記事では、<地球温暖化が進み、雪不足は北京に限らず世界的な課題となっている。カナダ・ウォータールー大を中心とする研究チームは、温室効果ガスの削減が行なわれなければ、今世紀末にはこれまでの21の冬季五輪開催地のうち、再び開催できるのは札幌市だけとする報告をまとめた>との由。
暗澹とした世界情勢のもと、神宮外苑レースではうれしい出来事がありました。もう10年以上も昔に自転車の乗り方を指導した兄妹が活躍したのです。女子クリテリウムで3位に入賞した中島瞳選手(川越工業高校)は、「昨年は選手権優勝したので招待されて参加しました。でも大学生たちは速くて2回ほど集団から千切れそうになりましたけれど、インを突いて前に出られました」と笑う。
グループ1(大学対抗)に参加した兄の中島渉選手(立教大学)は1年生ながら大学ランキング首位のRCSリーダージャージを着用して闘った。常に先頭グループに位置していたがスプリントになり7着。それでも年間最優秀選手として表彰されました。
笑顔で過ごせる未来、祈るしかありません。