 
            骨董自転車を扱う浅麓堂にての見聞録。
「フィリップスのオールランダーバーはどう調整してもしっくりしない。でも日東のオールランダーバーは握りやすい。そう思いません?」
ご主人の中堀剛さんに聞かれて戸惑った。深く考えたことがなかったからだ。
ドロップハンドルで650Bホイールのランドナーを、乗車姿勢の楽なオールランダーバーに換装するのはより楽チンに走りたいオヤジたち共通の帰結。肩幅と同じような腕の間隔で腕をおろせるのがオールランダーの美点。
だが、「バーの角度を回してどう調整してもフィリップスは手首の握り具合がいまひとつ。それは日本人の骨格と欧米人のそれでは違いがあるからと思うのです。例えば腕時計のバンド、ルイジコラーニがデザインした腕時計のバンドは、尺骨を逃すように二股になっている。欧米人の尺骨形状突起は日本人より出っ張っている」と。続けて「そんなことも影響して手首のひねり具合にも差があり、日本人の設計した日東製オールランダーバーはやっぱり日本人に合うんではないでしょうかね」と説明されればその考察に納得。
さらに話はフィリップスのアルミ合金の質からハンドルバーの剛性や変形具合やら、自転車乗りに特有な筋肉の発達、ハンドルバーを引っ張るように握っていると僧帽筋が強化される、女性のライディングフォームは背筋と握力が影響している、トークリップを使ってつま先を引き上げていると前脛骨筋が盛り上がってくるのはジャンプ競技選手と同じ、さらには東ドイツ崩壊後に日本に来た自転車選手のハンドルバーを引く腕力は桁外れで鉄の競輪ハンドルを曲げてから戻していたとか、深くて面白くてもう時間を忘れてしまうのでした。
 
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