無自覚でチャリに乗る人に、「交通マナーを知らないと損するよ!」と噛んで含んで飲み込ませる自転車利用の啓発本を見つけた。
本書の位置付けは、介護分野の教材・副読本。じてんしゃ自由主義!の読者にはアタリマエの内容だが、当たり前ってついうっかり忘れがち。軽視されがち。
書いてあることに間違いはない。「クルマは左・人は右」「赤信号は止まれ」といった超常識から説き起こしている。
イラストは、エッセイ漫画家の都あきこ。デフォルメが巧みで、登場人物や豚のかぶるヘルメット(p.10 自転車点検合言葉)が可愛ゆく描かれている!
coppiはスポーツバイク実技指導を長くしていますが、本書で改めてビギナー向けへのアドバイスに強調すべきポイントに気づかせていただきました。マジ、勉強になった。みなさん、忘れていないかCheck it out!
ブレーキの利き、タイヤの空気、自転車の異音、大事ですね!!
自転車は軽車両であり、車道通行が原則であると原則を書いたうえで、「車道を走るのは恐い」という声にも傾聴(介護用語)して対応策を記している。
自転車=軽車両!! 車両ということをしっかり強調!!
車道走行における危険予防&手信号などの身体コミュニケーションをしっかり解説。事故例データの掲載もあるからルールを守ることが利益だと分かる。
歩道は徐行が大原則!! 二段階右折の厳守、車道を走るべし!!
しかしスポーツバイクのスキル講習では大事な片脚で地面を蹴って進むスクーティング、片手離しのボトル拾いなど、バランス感覚を磨くような行為は危険行為との表現だ。
ケンケン乗りを危険と書いてある。見解の相違
エチケットにも触れている。汗だくになるアスリート、雨の日も旅するサイクリストには、我が身に置き換えて社会的エチケットを守れているか考えさせられる。
訪問先で濡れた雨具への配慮が書いてある。汗だくの僕らにも参考になる
3年前に出版された本書、交通ルール&マナーの備忘録。機会があれば図書館でチェックしてみてください。
『知ってトクする!訪問介護自転車マナーハンドブック』
ISBN978-4-910372-13-6 C2047
ラグーナ出版刊 税込1.320円