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展示会、「第1回Japan Bike Show」(主催:自転車産業振興会)が2024年9月18日(水)〜19日(木)に東京・有明GYM-EXで開催された。

最新自転車と用品類が大きな会場でお披露目されるのが従来のサイクルショーだ。海外の“ユーロバイク”(EUROBIKE)や“台北ショー”(TAIPEI CYCLE)などは基本的に業者対象のビジネスデーがあり、それを消費者も見ることができる。試乗コース併設で消費者が見て・触って・乗れるショーが日本の“サイクルモード”という現状。

そこに新規参入の第1回Japan Bike Showは、自転車業界関係者だけに門戸を開いていた。水曜は盛況(小売店の多くが定休日)、coppiは木曜に豊洲から無人運転モノレールで出かけた。

トレック、スペシャライズド、ジャイアントは不参加ですが、ブリヂストン、メリダ、パナソニックほか部品・用品メーカーが多数出展し、ステージでは業界動向を反映するテーマのセミナー、グルメエリアもあり、会場入り口ではシェアサイクル3社が貸出しサービスを実施。スポーツバイク以外にも関西系メーカーや、あさひ、サイクルスポットなど大型量販系のブース出展もしっかり並んでいた。

関西系展示で気になったのがエクセディの『ダンパー付きクランク』。クルマのクラッチディスク構造を応用し、バネを用いてクランクギヤでの負荷低減を図ったもので、要は楕円チェーンリングのようにペダル踏み角により駆動力が可変する面白メカ。

お次はyoato.bikeの『エアー・サドル』。これも前述のパーツ同様にバネを用いたサドルのヤグラ金具。シートポストにエアー・サドルのヤグラ金具底辺レールを取り付けると30mm上にエアー・サドル上辺レールが位置する。この上辺レールは2つのバネでわずかに前後と斜め上下方向に動き微妙に路面からの振動を吸収する仕組み。お尻の痛さ解消は難しいものだ。スポーツ的ライドには大袈裟なジェル入りサドルやクッション性あるデバイスより、チョイ動きするエアー・サドルの発想は正解策。写真撮影したサンプルは実測358gと重く、さらなる洗練を期待したい。

<関連情報>

https://yoato.com/tw

ブロンプトンやダホンK3の専用輪行袋である大久保製作所の『ツアーバッグRK-FS』も注目品だ。巾着袋のようにスポンと簡単に収められる。ポリエステル製で小さくなり重量460g。希望小売価格は9.000円程度。ブロンプトン入りを担いでみたが好印象。

丸石サイクルの『タンデム車』(税込み19万8000円)は、レンタルサイクル事業者の声でつくられたそうだ。20インチホイール、全長2.2mとしてコンパクト設計。特徴は後ろに乗る人もブレーキ操作ができて、フリーギヤ機構採用なのでペダリングを自由に止めることができる。

従来のタンデム自転車は、高剛性フレーム、チェーン落ちを防ぐ偏心ボトムブラケット、制動力の大きいブレーキなどのハード面と、乗り手は前が操縦に全責任を持ち後ろは力をふるうことに専念し一心同体で走るソフト面が大前提。この丸石のタンデム車は従来のタンデム文化を超越した斬新な存在。

R.O.F.の『カーゴビブショーツ』(税込み希望価格1万8700円)は4WEYストレッチで吸収速乾性に優れた素材のビブショーツ。背中のストラップがマグネットで簡単に外せるからトイレで便利だし、スソにシリコンゴム不採用なのでデリケート肌の人にやさしい。これは良さそう、ネイビーをマジで欲しくなった。

<関連情報>

https://rofcycle.base.shop/items/75761105

今回のJapan Bike Showでは日本車両検査協会がBAAやSGマークを組み立てる資格制度のキャンペーンも実施。その他、帽子のように見えるヘルメットや、電動バイクなどの新製品もたくさん目についた。電動ユニット、その出力規制、どうなるんだろう…。

すでに2025年のJapan Bike Showは10月15日(土)〜16日(日)に同じ有明で開催予定。サイクルモードより規模縮小だが出展料も抑制されている。東京副都心で交通アクセスもいい。「仕切り直し」なのでしょうかね、時代にマッチしたサイクルショーに発展すればうれしい。

Post Author: coppi