頑迷オヤジの常套句、「俺の若い頃はなぁ」を自ら戒める。この幼児教育向け『子どもの健康と遊びの科学』―からだと心を育む術―(2022年12月/講談社刊)を手にとって改めて気づきました。スポーツ指導をする者にとって知識・情報を新しいものに入れ替えることは大事です。
ページをめくったら、「幼児身体発育曲線」の2010年厚生労働省による調査を基にした表があった。子どもの保護者たちに発達についてお話しさせてもらうとき、“スキャモンの発達曲線”で大まかな概念をお伝えしてきたけれど、この表も付け加えると説得力が増す。新しいデータ導入のメリットです。
『子どもの健康と遊びの科学』―からだと心を育む術―(2022年12月/講談社刊)より
「模倣運動の種類の一例」は、成人相手の自宅でできるひとりトレーニングとして使えるネタですね。高齢者にも役立つと思えます。
『子どもの健康と遊びの科学』―からだと心を育む術―(2022年12月/講談社刊)より
そして遊びの説明ページを読むと、自転車に応用できそうなイメージが湧いてきます。
機材スポーツであるサイクリング=あくまで操縦する人間が主体で機材である自転車は道具=では、いくつもの基礎メソッドを習得していただいた後に、応用問題としてのゲームをしてもらう。そのゲームには、この本で紹介されている遊び方を利用できる。例えば「ジブザク跳び」はスラロームの左右頂点で鋭角な動きをさせることで使えそう。「ケンケン」は路面に間隔を開けて障害物を設置しておきそこを荷重移動でホイールを浮かせて越えることに使えそう。いずれもこれまでやったメソッドにあるメニューですが、複合的に組み合わせて新しいゲームとして名付ければ新鮮に映るでしょう。
『子どもの健康と遊びの科学』―からだと心を育む術―(2022年12月/講談社刊)より
いやいや、若い指導者ならもっと思いもよらないアイデアが湧くのかもしれない。ジジイはそんなふうに思いつつ、バージョンアップを模索するのです。