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70歳が定年。それが自転車競技審判員資格です。

茨城・ひたちなか自動車安全運転センター特設コースで開催した12月23日(土)の「2023東京都選手権ロードレース大会」と24日(日)の「第13回TCFエンデューロ」がcoppiの審判活動最終日になった。両日ともそれなりに寒いけれど好天で、たくさんの選手が参加して本年最後の力走を繰り広げてくれた。

 

コミッセールは、自転車競技審判員を現すフランス語。僕は東京都自転車競技連盟で自転車教室インストラクターをしたくて連盟に所属するためにコミッセール登録した。このブログを読まれる人はご存知でしょうが自転車競技はUCI(国際自転車競技連合)が統括している。すべてのサイクルレースで大切にしているルールは<公平・公正>であり、機材スポーツとして<機械より人間が優位である>ことが理念だ。

 

coppiが高校生時代は“貸与車制度”があった。同じ機材で闘えるわけで貧富の差なし。でも孫にはいい自転車を与えたい気持ちも……

少年時代はサイクリングで遠くまで行くのが好きなカトリック系ボーイスカウトだったが、我が家に下宿していた大学生が船便で購読していたミロワールドシクリスム誌を眺めさせてもらいロードレースに憧れた。僕のご贔屓選手を3人挙げるとすればまずファスト・コッピ、次がマルコ・パンターニ、そして青春時代に最強だったエディ・メルクスだ。コッピとパンターニは生き方に惹かれる。孤高のヒーローだ。自転車競技の華であるロードレースは1990年代までは夢中だったけれど、今はそれほどでもない。21世紀に入るころからマウンテンバイクで里山を走るのが好みになり、小さなヨットで海遊びもするライフスタイルになった。

最後のコミッセール執務はコース脇での立哨。レースの安全を見守りながら弁当をかき込む。早起き・早メシ得意技になったのは仕方ない

自転車趣味はランドナーやロードレーサーを乗り継いできたけれど、モノに拘泥するより、サドルのうえでいつまでも脚をくるくる回し続ける時間を過ごすことが好きだ。自分が大好きな自転車をいろんな人に知ってほしい。だから、子どもやビギナーに自転車のライディング指導をするインストラクターが軸足で、ロードやトラックレース、ビンテージ自転車遊びの裏方仕事をしてきた。70歳定年なのでコミッセール活動は一区切りだが、まだまだ自転車普及活動は元気に続ける所存です。

コミッセール最終日、後片付けをしていたら、小雨のあとに虹がかかった。

 

Post Author: coppi