役立たない方がいいけれど、サイクリングで事故に遭遇したときに必要な知識・ノウハウを3回分書いてみた。転ばぬ先の杖だからね! レース大会立哨役員、ツアーガイド役にも知っておいてほしい。
目撃、または音(落車音、悲鳴など)で事故を察知。→駆けつける。
point:周囲の安全に配慮(自らの安全が第一!)しながら、可及的速やかに事故現場に向かう。 (水、清潔な手拭いかバンダナ、携帯電話があれば望ましい)
サイクリングで誰かを引率して走る立場なら、ボトルはダブルにして1本はドリンク類でなくて水にしよう(自分が熱中症にならないために飲んだりするのは仕方ない)。
二次被害の防止を心掛けて!! 事故を見て状況把握→後続の他者に事故発生をアピール&落車事故当事者の損傷判断→通報(レースイベントでは事務局に通報し本部より救急通報。個人なら直接119番通報)。
通報においては、いつ、どこで(事故現場特定)・誰が(レースならゼッケンナンバー、サイクリングなら年齢や性別)・どう(ケガの深刻さなど)なっているかを伝える。 119番通報すれば必ず聞かれるので、場所が不明ならスマホのGPSやGoogleマップで確認しよう。
自分以外に仲間がいれば、その人に後続車両に対する事故アピールを依頼。停止した車両にはハザードランプ点滅をうながすお願いをする。大事です!!
ちなみに、救急車の要請から到着までの時間は、全国平均で約10分(2022年の消防庁データによる)ですが、山奥ではもちろん時間がかかる。専門用語では、救急車到着時刻を「現着」、その救急車から降りた救急隊が、車載の医療資機材を携行して移動し実際に傷病者に到着した時刻が「傷病者接触」、救急車が病院に向けて出発した時刻が「現発」で、病院に到着した時刻が「病着」。現発から病着までは救急車の車内で応急処置が施される。
仲間を助けるために、分刻みの対応があなたに求められている。