1903年から始まった「ツール・ド・フランス」。2020年は1カ月遅れの開催を目論んでいるようですが、coopiは懐疑的です。とはいえ、ツールはなんといっても魅惑のスポーツイベント! 開始から10年ほどの総合優勝バイクブランドを改めてチェックしよう。
第1回目はラフランセーズ所属のフランス人、モーリス・ガラン選手が「ディアマント」に乗った。
初期ツール・ド・フランスの総合優勝ブランド
開催年 総合優勝選手(国籍) スポンサー(自転車ブランド)
1903年 モーリス・ガラン(FRA) La Française (DIAMANT)
1904年 アンリ・コルネ(FRA) Cycles JC –Michelin またはConte(?)
1905年 ルイ・トゥルスリエ(FRA) Peugeot–Wolber(プジョー)
1906年 ルネ・ポッティエ(FRA) Peugeot–Wolber(プジョー)
1907年 リュシアン・プティ=ブルトン(FRA) Peugeot–Wolber(プジョー)
1908年 リュシアン・プティ=ブルトン(FRA) Peugeot–Wolber(プジョー)
1909年 フランソワ・ファーベール(LUX) Alcyon–Dunlop(アリシオン)
1910年 オクターヴ・ラピーズ(FRA) Alcyon–Dunlop(アリシオン)
1911年 ギュスターヴ・ガリグー(FRA) Alcyon–Dunlop(アリシオン)
1912年 オディーレ・デュフライエ(BEL) Alcyon–Dunlop(アリシオン)
1913年1914年フィリップ・ティス(BEL)Peugeot–Wolber, La Sportive(プジョー)
所属チームの「ラフランセーズ」は1889年創業の会社で、初期はベロシペドとスペアパーツの工場で、後にオートバイとクルマも生産。ガランが使った「ディアマント」は1895年に登場した自転車ブランドで、1901年にパリ〜ブレスト〜パリ(当時は現在のブルベでなくレース)でガランにより勝利している。スチール製、ステムなしのハンドルバー、ブレーキやディレイラーなしで作られ、ブレーキは後方にペダルを踏むことによって制動した(コースターブレーキ)。
レーシンング自転車のディアマントは第一次大戦後の1923年、アルシオンがラフランセーズを買収したことにより消滅。しかしブランドとして「ラフランセーズ」は1950年代まであったようだ。
参考サイト
https://www.bicycling.com/tour-de-france/g22059401/tour-de-france-winners/?slide=10