NHKニュースで2月20日深夜にラジオ放送で流されたのが、自転車への取締り。
ニュースの見出しは「自転車の違反行為摘発 過去最多 コロナ影響か」。この情報に初めてふれたとき、イヤな感じがした。
翌朝のTVニュースでは警視庁発表の2006年から2020年までの自転車の摘発件数が右肩上がりで増加している棒グラフが示され、次に異反行為で1位は信号無視、2位が遮断している踏切りへの立ち入り、3位が一時停止。こんなランキングが出た。自転車への取り締まりはこれまで積極的には行なわれてこなかった。それはクルマへの交通取り締まりの方がメインだったから。読者の皆さんもご存知でしょうが、2020年に「改正道路交通法」施行で自転車も罰金対象になりました。しかし、これまで実際にはほとんど取締りの実態はなくて、2021年になり自転車の煽り運転で男性が逮捕されたニュースが流れた。
Uberと呼ばれる自転車宅配便の交通マナーが昨年辺りからネット上で批判されていた。これとコロナ禍を併せて自転車マナーのネタにしているわけです。イヤなのは警察の自転車取締りという論法で視聴者に対して交通マナーへの啓発キャンペーンをしているわけで、人によっては自転車=悪者というイメージ植え付けになる。
過去、2009年頃のピストブームでブレーキのない自転車が取り締まり対象になった。その後2013年辺りから自転車通学の女子高生と歩行者や子供と老人による事故により裁判で高額賠償判例が出て全国的に自転車保険加入の流れが定着した。これらに異論はない、2つの事例でも電波媒体はキャンペーンを張って啓発に務めたが、今回は変な苦さがある。これは自転車偏愛症だけの感覚かも。
とはいえ、自転車が道路でクルマと同じように取り締まりを受けるのは悪くない。自転車利用者が交通マナーを守ることで道路上でも自転車の存在を主張することができるからだ。これからは道路の作り方も自転車を邪魔者扱いしないでしっかり自転車レーンを作って欲しいものだ。
とはいえ、道路利用に受益者負担の考えを反映するなら自転車利用者にも道理利用税を課すとか自転車運転免許制度とかも浮上したりするかもで、それはイヤだなぁ。
画像:webニュースによる「NHK朝のニュース」