自動車のヒストリックカーレースは、世界のレースを統括するFIA規定で第2次大戦が終結した1945年〜1971年があり、1990年までに生産された車両がヒストリックカーに分類されるらしい。ビンテージカーはヒストリックカーより古く、あまりに古いのはベテランカーだとか。
そういった古い車両を美しく動くように保存して楽しむのがマニアの愉しみ。
自転車ではEroicaが世界基準の規定を設けています。
2017年までのエロイカ・ジャパンではこうでした。
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エロイカ・グローバルの審査基準責任者であるH氏はこう説明。
「エロイカは、乗るための自転車を対象にする。大事なのはオリジナリティーである」
オリジナリティーが第一。
「消耗部品はほとんど無視(安全性優先)して採点する。消耗品は、オリジナルに近い形であることが望ましい。極端に違わなければOK。①「フレーム・ペイント」、②「パーツ・コンポーネント」、③「フィット&フィニッシュ=まとまり(色合い:ファデーナ)」を審査の構成分野として、減点法で審査する」というわけです。
分かりますか、ファデーナ。Quality of Paint/Chromeの審査において、年代に応じて綺麗に古くなった色合いを、“ファデーナ”と称します。人間でもきれいに歳を重ねた人っていますよね。ファデーナ、あるジャーナリストは、「骨董で“古色のついた”って世界観ですね」と納得していました。
意図的にやれた雰囲気に塗る技法があるそうです。シールやバッジも同様な処理をして、オリジナルらしく上手に仕上げるには大変な手間がかかる。それを見抜くのもまた、やっかいな仕事。
それだけ奥が深いビンテージ自転車文化、愉しくないわけがありません!