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元女子競輪選手、高松美代子さんが7月17日放送のNHK「朝イチ」で取り上げられた。

紹介されたプロフィール。

16歳 日本遠泳で全国大会2位。

子育て時代 毎日が幼稚園にママチャリ送迎で次女32 km、長女20 kmで、走った距離は地球一周。

教諭時代 小学校に勤務し、主に数学を教えた。主婦として舅や姑と同居して家事をこなす。

35歳 サイクリング好きな夫とサイクルツーリングを始める。5年後には東京〜糸魚川ファストランに寝ないで参加し女子の最速記録樹立。女子レースでは表彰台の常連に。

48歳 競輪選手を志す(子供たちが大学生と社会人として育ち、家庭的に自由になった)。

49歳 日本競輪学校入学(女子競輪第1期生。平均年齢26.3歳。生徒会長になる。上げ膳据え膳で好きな自転車に没頭できる寮生活を満喫し、練習に打ち込む。帰郷したのは盆暮れだけ)。

50歳 競輪選手デビュー。落車が多かったが(53歳=肋骨3本骨折、54歳=頚椎2カ所骨折、肋骨骨折)優勝3回。

54歳 競輪選手引退(夫がサイクリング中に突然死)。

現在 競輪選手の育成サポートに就く。

30代から始めた自転車趣味は、老舗クラブチームRiver Oneの師匠と走ればすぐ開花、ロングライドが得意になった。40歳で挑戦した東京〜糸魚川ファストランとは夜明けに東京・高尾山をスタートしその日のうちに350km先の新潟・糸魚川にフィニッシュするイベント。家族のために徹夜で家事をして臨んだ。200km地点で疲労困憊のために30分の仮眠をとると元気復活し、見事に女子クラス1位になる。「走りに行くときも家事を手抜きしたことはありません」と高松美代子さん。

静岡・伊豆の国、早朝の1kmサーキットでぼくがジュニアアスリート育成のために準備をしていたときに高松美代子さんと遭遇したことがある。彼女は競輪学校の生徒で朝食前にたった独りで走っていた。長距離向きの赤い筋肉を持つ彼女が、短距離で競う競輪の白い筋肉世界で励むのは大変な努力が必要だったはず。東京都の記録会にもよく参加してくれていた。あのときも、美代子さんはじつに楽しそうだった。

自転車競技に注ぐ彼女の情熱は変わらない。その一途さは、たくさんの視聴者に刺激を与えたと思います。

 

 

Post Author: coppi