荒川サイクリングロードの下流域から中流域の境にあるのが“青水門”こと「岩渕水門」で、ちょっと上流にあるのが“赤門”こと「旧岩渕水門」。
のんびり草のうえに寝転がって午睡をしたくてcoppiは、赤門を渡って「岩渕赤水門緑地」へとたまにハンドルを向ける。数本の大きな樹の木陰があり、水面をわたる風が吹く。緑地占有面積3.977㎡という小さい島だが、周囲が水面なので空間は広く、昆虫や鳥もたくさんいる別天地。サイクリリングロードを走る人はほとんど通り過ぎる。もったいない。
赤門は放水路としては狭い隅田川の水が洪水にならないように大正5年から13年にかけて広い放水路である荒川に水を流すために作られた。でも老巧化などでちょっと下流に“青門”こと岩渕水門が昭和57年に新設された。
岩渕赤水門緑地には、東屋ひとつ、石碑、オブジェがある。
下の写真のオブジェは「月を射る」。制作した青野正さんが石版に意図を刻んでいる。
-無垢の鉄棒を溶断し、1つずつ積み上げた。形あるものの消えゆく時間、造られたものが風化され「風になる」という遥かなことに、思いを巡らせている-
上の写真は、手前が赤門と小さな緑地、後方が青門
下の写真はオブジェ。遺構じゃなくてオブジェです。