立秋を過ぎたけど今年はいまが酷暑真っ盛り! 東京は連日30°越え熱帯夜、早朝サイクリングでも湿度を感じます。
coppiは9月12日(土)〜13日(日)に開催される『志賀高原ヒルクライム』に運営側で関わっていますが昨日、こんなメールが現地から届きました。
<夏休みに入り、志賀高原にサイクリストが増えているように見えます。8月9日には志賀高原から下山中に東京からのお客様が転倒され救急搬送されました。高原とはいえ今週は気温がかなり上がっています。搬送された方の集中力が切れたのか、道路状況が悪かったのかはっきりしませんが、発熱もあったようなので、軽い熱中症が入っているかもしれません>との由。
そう、今年はちょっと遅くきた暑さで、みなさんの暑熱順応も遅れているかも。1980年代からスポーツによる熱中症死亡事故は問題視されてきた。熱疲労、熱射病がサイクリストには要注意。
簡単に「熱中症」お勉強デス。運動すると大量の熱が発生する。皮膚血管の拡張と発熱によって体温表面から放熱し、体温のバランスを保とうとする。
だが暑いと放熱の効率は悪くなる。
そのような状況で生理機能の調節や体温調節が破綻して熱中症は起きる。
では「対処」を知ろう
まずは熱疲労。これは汗をかいて脱水しての循環不全。脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気なんかが症状。その対処法は、スポーツドリンクなどで水分と塩分を補給すべし!
さらに熱射病。こちらは体温が40°以上に上昇して脳機能が異常をきたした状態。体温調節できなくなり、言動がおかしくなり、昏睡状態になる。脳だけでなく、肝臓、腎臓、肺、心臓などの多臓器障害を併発。その対処法は、いかに早く体温を下げるかがカギ! 救急車を要請するとともに身体冷却しましょう。ボトルの水を首筋や手足の付け根にかけるべし!
ヒルクライムや峠をいくつもパスハンティング、夏は涼しい高所サイクリングが最高。でもカラダは水分を失っている。乾く前に適度に水を飲むべし(腎臓の水処理能力は800ml/h。飲み過ぎは希釈性低ナトリウム血症=水中毒を招く)。
今、新型コロナウイルス禍の状況で都市部の人が体調を崩して救急搬送される事態はマズイ。地方の医療従事者に負担をかけることですからね。
残暑の折、体調に気を遣われ、安全なサイクリングをお楽しみください!