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千葉の房総半島は素掘りトンネルが多い。

coppiが初めて素掘りトンネルに出会ったのは東京・奥多摩街道。それは基本的にコンンクリートで固められているが部分的に素掘り跡が残るもの。素朴な堀跡に驚いた。房総の素掘りトンネルはさらにそれを上まわるプリミティブな感動。

2017年12月17日付の朝日新聞デジタル「怖いけど人気 岩肌むき出し、素掘りトンネル長寿化計画」記事によると、千葉県君津市には素掘りトンネルが22本ある。同市は山間部が多く、小さな集落が散在している。そのため簡易な素掘りトンネルが1940年代以前からあり、老巧化しているので5年かけて補修して長寿化修繕計画を立てたそうだ。

江戸時代から太平洋戦争のころに作られた昔のままの素掘りトンネルは、岩肌や地層がむき出し。集落と集落を結ぶ小さなものでも大八車(軽トラック)が通れる幅がある。水路の用途に掘られたものもある。房総丘陵の主な地質はいわゆる砂岩や礫岩や泥岩。だから、掘りやすかったのだろう。トンネルでなく、物置として四角な祠、神仏を祀るための祠も素掘りだ。

 

某日、富津から南房総エリアの“もみじロード”(県道182号)志駒から林道で梨沢を目指す。集落が散在するが途切れる区間は簡易舗装は地滑りもあって荒れ放題、半分地道に化している。電線も途切れて最後はぶら下がっていた。

素掘りトンネル三連発のすべてで、路面は濡れた土をかぶり、湿気は多く、1つ目トンネルは足元でカエルを踏み潰しそうになり、落ちてくる昆虫を避け、コウモリにぶつからないように進んだ。暗くて涼しい。

素掘りは、なんか癒されるんだよなぁ。

Post Author: coppi