昨シーズンの貸し菜園はあらかじめ土のコンディションが良かった。
今シーズンの房総で借りた土地はしばらく耕作放置された畑。
両者の差はスコップを土に差し込んだ瞬間に歴然!
前者はスコップの肩に足をのせて踏み込めばザクッと掘れた。
掘れた土を持ち上げて陽にさらす。下の土を上に持ち上げ、土をサクサクにする。
これを“天地返し”というのです。
が、後者は、スコップが土に体重をかけても刺さらない。
固く締まった土になっていたのです。
そもそも、放置された畑は雑草が表面を覆っていた。
それを刈るところからスタートしました。
固く締まった土に愕然としたとき、救世主と出会った。
その名は“三角ホー”さまさま。
出会いは地方によくあるホームセンター「コメリ」の農機具売り場。
本来、三角ホーは雑草を刈り取る用途で、三角形の鉄板の両側に刃をつけた農具。
3.000円ほどで長い柄がついたそれは「これしかない!」と天啓ショック。
振り下ろすと三角ホーは長い柄との相乗効果でインパクト発揮、土に食い込む。
順調にひと畝ほど掘り進んだが、好事魔多し。三角ホーがぐらついた。
長い柄と三角ホーは2本の木ネジで固定されていたが、1本が緩んだ。
何度も増し締めしてネジを固定させようとしたが無駄。
で、コメリに出向いてひとつ大きい径の木ネジと木工ボンドを購入。
木工ボンドでネジ穴を埋めてから径の太い木ネジを改めてもんで固定。
解決! しばし休憩して固着させてから農作業を再開したら大丈夫でホッとする。
土つくり。実はSNSで硬い土との格闘を書くと知人から「苦土石灰は?」とつっこまれて、何それ? 知りませんでした。
昨シーズンは貸し農園なので最初からよいコンディションの土だったわけです。
畑の土=土壌は、植え付け前に作物に適した酸性・アルカリ性に改良するのが常識。
野菜の生育には、弱酸性であるph6.0〜6.5が適しているそうです。
開墾みたいな作業で、放置畑の下にあるわけの分からない根っこなどを排除。
房総の放置されていた畑はワイルドです。
苦土石灰と同時に、野菜づくりに必要な三大栄養素を配合した腐葉土も畑に散らした。
三大栄養素はN(チッソ=茎や葉の成長に)、P(燐=実や花など子孫を残すための成長に)、K(カリウム=根の成長に)で、とりあえずNPKが同じ比率の腐葉土を選択。
とりあえずの土起こしが終了。
2週間ほどして訪れた菜園の畑、土にスコップを差し込むとザクっと掘れます。
クワでさらに土を耕せばサクサクに。
改めて観察すると、ミミズも発見できました。
次回は「植える」を書きます。