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今年は相撲が面白かった。

小さな力士がデカイ相手に勝つ!

大好きなパターンなので、翔猿が推しです。

相撲は、野球やサッカーほど人気がない。

でも、自転車競技よりはずっと社会的認知度が高い。

相撲は江戸時代に興行として職業化。丸い土俵で塩をまき、土俵入り、髪を髷に結うなどのスタイルが成立。

しかし相撲のルーツは、3〜4世紀の古墳から力士埴輪が出土するほど古く、平安時代には天皇主催の相撲大会が行われて北は青森、南は鹿児島から40人の力士が集まったとの記録がある。鎌倉〜戦国時代は武士の嗜みでもあった。

さらに深掘りすれば、中央アジアで遊牧民族の支配者が没するとその死を悼んで“葬礼競技会”が開催され、騎馬戦や綱引きなどの競技のひとつが「相撲」だった。それが東の朝鮮半島では「シムル」(韓国相撲)という格闘技になった。西の古代ギリシャでは「レスリング」になった。

朝鮮相撲の図©️金弘道『檀園風俗図帖』(1780年頃)

シムルは2008年に大韓シムル協会主導で世界シムル連盟が発足し、2018年はユネスコの世界無形文化遺産に登録された。大相撲はそれ自体で登録されてはいないが、浮世絵などに登場し、下鴨神社での奉納土俵いりなどに関連づけられて国際的認知はある。

2025年は、大相撲ロンドン公演がロイヤル・アルバート・ホールで開催された。翔猿は5日間の公演で途中まで全勝を続け、BBC放送の実況放送で “フライング・モンキー”の愛称で大人気。ちなみに公演帰りにバスに乗り遅れてレンタル自転車でロンドン市内を走ったエピソードも放送されたそうです。

ロンド公演で力士が化粧回しで揃い踏み。ゆるキャラ、漢字と、エスニックな雰囲気!画像©️BBC放送

ロンドンで全勝優勝したのは豊昇龍。この人はモンゴル相撲(ブフ=蒙古相撲)の出ですね。

翔猿は殊勲賞、高安が敢闘賞、技能賞とロンドンの観客投票による賞を宇良が獲得。

モンゴル相撲©️AFP時事nippon.com より

翔猿と宇良はライバル。令和7年1月場所5日目の取り組みが最上部の写真だ。宇良に攻め込まれた翔猿は下がりながらの土俵際で叩き込みしてジャンプ!!  宇良に土がついた。

審判協議になったほどの熱戦で、軍配通りに翔猿が白星。

観客席では白塗りの芸者さんとニアミス!!

いよ〜、いい漢!!

参考文献:「民族スポーツってなんだろう」監修:寒川恒夫 編集:こどもくらぶ ベースボールマガジン社刊 ISBN978-4-583-10577-2C8375

Post Author: coppi