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 年末恒例の定番企画、“今年の10大ニュース”はついつい見てしまう。自分の価値観と、テレビや新聞やweb媒体がそれなりの説明付きで解説してくれるニュースで過ぎ行く年を振り返るのも一興デス。

 ここで紹介するのは、都市交通における自転車の市民権回復を掲げて、内外の自転車政策現状を調査・研究し、日本における総合的自転車政策確立のための提言を行なっているNPO自転車活用推進研究会(自活研)のweb配信で送られてきた10大ニュースの上位5つ。自活研は小林成基理事長、内海潤事務局長、疋田智さんなど自転車界動向に感度のいい人たちにより2000年9月に任意団体として発足し、2006年7月12日にNPO法人として東京都の認証を受けた。coppiも発足当初から非会員の立場でありながらシンパシーを抱いて自転車社会を眺めてきました。

 2位の取り締まり自転車交通取り締まり強化は、coppiの生まれ育った東京・豊島区を皮切りに10月31日から始まったので感慨深い。その日は地方出張中でテレビニュースで知った。東京に戻り周囲を観察したが、残念ながらたくさんの善男善女によるママチャリ反対車線逆走、赤信号無視の常態化に変化はないと思った。でも、自転車交通取り締まり強化アドバルーンが少しでも善男善女にアピールされたのならうれしい。身の周りにいる豊島区民で反則切符を切られた善男善女を僕は知らない。

 礼和4年改定の自転車安全利用要点は、1)車道が原則。2)交差点で信号と一時停止を守る。3)ヘルメット着用。この3つだ。もちろん、夜間ライト点灯や飲酒運転もルール違反だが、もっと本気で公平に取り締まって反則金を課さないと効果はあがらないと思う。シリアスなロードトレーンングをする自転車競技愛好者には、率先してマナーを尊守するとともに、安全に走る練習場所が与えられるようにな配慮をポーツ省にお願いしたい。

 

 ところで、神宮の「日本オリンピックミュージアム」がリニューアルオープンした。自転車競技の歴史を見直そうと出かけた折に、寂しい事実発覚。展示会場にはパラリンピックの足跡もパネル展示されていたのだが、サイクリングとともに大好きなセーリング競技が情報として漏れていた。学芸員さん、仕事してくださいね。

 5位のレインボーライド、この日coppiは冷たい雨に打たれて海の森でタイムトライアル競技審判員として執務していた。海の森レースも、レインボーライドも、どちらも東京2020オリンピック・パラリンピックのレガシーイベント。これは国家的プロジェクトで公共工事と似ている。

 例えば、「TOKYO2020レガシーミッション」は1都8県の競技会場と周辺の観光施設を巡る周遊イベントで7月にはスタンプラリー、8月には謎解きラリーが企画されて商品がバラまかれた。普段は自転車で走れないレインボーブルッジを走れる超法規的措置は、国家的イベントゆえだろう、善男善女が倍率398の高額プレミアムチケットに手を出した。イベントの裏にいろいろな利権が見え隠れ‥‥など野暮なことは知りたくもないがcoppi的にはオリンピックの記憶と感動を善男善女にも忘れないでほしい。

 cycling-life.tokyoとしては、いちご一会とちぎ国体で東京都が天皇杯・皇后杯を獲得したことや、東京車連登録の女子ロード選手が全日本選手権優勝を果たしたのはグッドニュースだった。

 読者みなさまのご多幸と、2023年がよりよい年になるように祈ります。

 

 

 

Post Author: coppi