 
            ニューサイクリング誌1966年4月号に掲載の「自転車の物語」は、オランダのルメット社が刊行した16枚の自転車風俗画とその解説をから編集。その記事を参考に改めて自転車史を振り返る。まずは、自転車の始祖、「ドライジーネ」(DRAISINE)から。
前史として1791年にフランス人貴族のシヴラック伯爵が、馬に代わるような奇妙な機械、「セレリフェール」(CELERIFEER)を作ってブローニュの森で乗り回した。全体が木製でどっしり重く、2つの車輪がビーム(骨組み)に前後一列に並び、鞍となるシートがある。だがまっすぐにしか走れなかった。人垣ができて多くの挑戦者が乗ってみたが転んだ。
1817年にドイツ人のカール・フォン・ドライス伯爵がセレリフェールを洗練させた「ドライジーネ」を発明して1818年1月に特許取得。これが自転車の始祖で、5月にはパリのリュクサンブール公園でドライジーネは公開され、公衆の面前で走ってみせた。社会的身分に相応しくドライス伯爵は帽子、上着を着用している。
シヴラックのものと比べると、ドライジーネは車体前方に向きを変える棒があり操舵可能で、シートの前に板が設けられて乗り手が腕や肘を乗せて車体のバランスを保つ姿勢をとれた。ドライス伯爵は発明家としての才能があり1813年には4輪車、タイプライターも考案している。しかし、晩年は貧困で66歳まで生きた。ドイツでは特許が認められなかったが、フランス、イギリス、アメリカでは認められた。
21世紀の日本では幼児がキックバイクに乗って楽しんでいるが、そのルーツはドライジーネにある。
イラスト:「オランダの自転車風俗画」ニューサイクリング1966年Vol.4より引用(元資料:©️1949:Lemet.Hilversum.Holland)
参考文献:「50のアイテムで知る図説 自転車の歴史」原書房刊、「19世紀イギリス自転車事情」共和国刊
 
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