細身のフレームにとことん装飾!
スコットランドの貴族が婦人にプレゼントしたアメリカ製の特別な自転車。
前ブレーキがスタンプ式だから年代物ですね。
これは自転車の歴史・文化の研究者であるニコラス・オッディ氏が雑誌『THE BONESHAKER』の2005年春号に紹介しました。梶原利夫さんに昔のトラックレーサーについて聞いていたときにこの雑誌を見せていただきました。
ものすごく満艦飾で、全身タトゥみたいな印象。部分で見ればアールヌーボー調によく作られているけれど、離れて見ると過剰な作りに思えてしまう。それにしても、ベル、グリップ、サドルバッグ、ランプなどまで見事な仕事です。装飾は入念ですが僕的にはフォークエンドの辺りは板状で好きではない。
とはいえ、きっと淑やかに走ることができたのでしょうね。実は、同様な装飾を施したトラックレーサーが日本にありました。
次回はそれをご紹介、乞うご期待。