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千葉公園の緑豊かな空間に鎮座する銀色の建造物は、2021年5月に誕生したTIPSTER DOME CHIBAと名付けられた千葉公園内の自転車競技場。

“千葉発・新スポーツエンターテイメント”の謳い文句をかかげ、周長250m室内木製トラックで、カタカナのケイリン競技を実施。漢字の競輪に染みついたギャンブル臭を極力なくしている。

一緒に仕事をした仲間と打ち上げする目的地がここ、チップスタードームでのPIST6。ピスト6では1日に昼夜二部入れ替え制で12レースをする。入場料はレギュラシート2000円、プレミアムシート5000円で約2000席ある。普通の競輪場は50〜100円だからずいぶんと高い気もするけれど、この日は仲間が入場無料の抽選に当たったのでスマホのQRコードを入り口でかざし、顔認証していざエントランスに。レースの合間にちょっとしたショータイムがある。ピザの店やバーもある。現金は使えないので僕はスマホで支払った。ペールエールやスタウトは1杯900円。

正午からのオープニングでは着ぐるみマスコット登場、そしてチアリーダーによるダンス、さらに女の子アイドルグループの歌。この歌がアキバっぽくて、これがエンターティメント志向のトラックレースなんですかね。

ドーム内には小さな子どもを散見。そう、ファミリーでの来場者もいるし、女性もいるのが普通の競輪場との違いだ。トイレも清潔なウオッシュレット。授乳室もあった。家族連れでこられるギャンブル会場。車券売り場はなくて、webで車券を買うシステムなんです。

予選第1レース、6人の選手がカーボン製のトラックレーサーできれいに走ったのだが、それよりも黒ズボンにブルーのポロを着た男たちが出走前にレーサーをホールドしたときのダンスのような芝居じみた動きや、観客に雰囲気を盛り上げさせるために拍手をねだるとか、熱い走りよりも過剰な演出が鼻についた。そう感じたのはご贔屓選手が走っていなかったからかな。

世界選手権のような緊張感とか、六日間レースのような華やかさとか、そういうサムシングがない、と感じるのは僕がジジイだからだろうな。ま、千葉発・新スポーツエンターテイメントの実態見学、仲間とエール4杯をゆっくり飲んで満喫。車券投票はしないで、昼呑みできる船橋へと移動したのであった。ここは日本、ここは千葉、これはこれでいいのかも。

Post Author: coppi