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自転車の仕事って‥‥。

数日前のNHKラジオで、“国スポ”(旧称=国民体育大会)がネタになり、よくは聞いてなかったがコメンテーターが、「これからはバイシクルモトクロス(以下、BMX)など小さな会場で‥‥」のフレーズだけが強く耳に残った。

前段のうる覚えを綴ると、戦後にはじまった国スポこと国体は、スポーツを振興することで国民の健康に寄与するなどのお題目で、47都道府県が順繰りに国民体育大会を開催してもう三巡目になる。当初は大会開催をするために道路整備、選手の宿泊施設建設など、国スポは地方のインフラつくりに貢献した。だが今、時代に応じた大会の在り方、予算の使い方が求められてもいる。そんなわけで、小さな会場という流れだったような。箱物政策、競技団体による強化に隔たった姿勢の批判なども匂わせていたと思う。

ちょっと耳に痛い。

なぜならcoppiは自転車競技の地方連盟理事で、日本スポーツ協会公認自転車競技コーチで、JCF審判員として国スポにも組み込まれている。いわゆる国体種目で良い成績をおさめればその成果に比例して翌年の強化費が上部団体から地方の競技団体に支給される。だから、各地の自転車競技連盟は国体種目のトラックレース種目とロードレース種目の強化に隔たりがちになる。オフロード系のマウンテンバイクやBMXは日陰の種目。だが最近、オリンピックに目を転じればBMXの方がメダル獲得可能性は高い。それに、会場設営もコンパクト。三巡目となる国スポ=国体はいま、大きな展開点に差し掛かっている。

今年、70歳になったので審判員資格は定年返上。とはいえ,サイクルスポーツ普及はライフワークであり、いちばん大事なのは子どもや若年層へ自転車遊びを通しての刷り込み・教育と信じている。褒めて育てるサイクリングスキル指導のスクールや、ホビーレースの裏方仕事、たまに自転車イベント業の下請け業、ビンテージ自転車のコンクール審査、取材・編集なども幸いなことに仕事として継続している。ここ数週間は自転車の歴史レポート執筆・発表でブログに手がまわらなかった。

サイクリングのスキル指導にいちばん傾注。JCFによりそのテキストも作らせていただき、車連の普及委員会で小中学生に実技指導をし、神奈川では“輪’s”というグループで有料スキルスクールをさせてもらい、多くの人たちの安全なライド実現に貢献。儲かるような収入は得られてないが完全なボランティアではない。

自分のような高齢者ならいいが、30歳台で僕のアシスタントを務めている自転車愛あふれるサブインストラクターたちにもそれなりの収入があるようにするのは課題だ。スポーツを支える側にまわった元選手たちが手伝ってくれたら、社会的に正当な対価を僕は支払いたいと思う。

自分の思いだけ書いたがこれからも変わらずに自転車遊び・趣味を若い世代の感性に応えるカタチで仕事として伝承していく。  

「意味わかんねーし」と、若造に毒つかれないようにしながら。

Post Author: coppi