Site Loader

高校野球の応援合戦が好きだ。

🎵 かっ飛ばせ 🎵 

チケットをもらったので7月6日の土曜に、千葉ZOZOマリンスタジアムで開催された『第106回全国高校野球開会式』を観覧。ブラスバンドの演奏を直に聴きたかったからだ。この日は習志野高校(だったと思う)のブラスバンド部員たちが総勢200人ほどで熱演。テレビの高校野球中継でお馴染みのテンポとビートの効いた生演奏、マーチングウォークも素晴らしかった。

 

160校148チームによる開会式が始まる前からcoppiは、千葉県内から集まった高校球児たちの日焼けした笑顔、ユニフォームの上からでも分かる筋骨、駐車場に並んだたくさんのスクールバスなどでウキウキ気分。溢れる若さがいい。

高校野球で印象深いのは2020年センバツから、『投球制限』を制度導入したこと。ベースボールは9人でするチームスポーツだがどうしても投手の力に頼りがちで、連投した投手が肩を壊しことが多かったらしく、現在は1週間に500球と決まっている。球児の健康を配慮して2024年からは反発力を抑えた低反発バットも採用。こうした取り組みを知ると、自転車競技の機材規制が選手の健康に対する配慮がほとんどないことに恥ずかしさを覚える。

 

国旗掲揚の場面でスタジアムに詰めかけた観衆(ほとんどが選手の保護者)は場内アナウンスがないと起立しないことに軽く失望した。強豪チームは20~30人の部員が整列するが、部員不足の高校は数校合同で5チームを編成。160校148チームの入場には1時間近くかかった。

高校野球もツール・ド・フランスと同じく新聞社が後ろ盾で、発行部数を増やすために夏は朝日新聞が主催。上空にヘリコプターが飛来し、ピッチャーマウンドに朝日新聞のバナーらしきモノを投下。あれはどんな意味があるのか?  意味不明だった。

そういえば、ツール・ド・フランスをテレビ観戦する世代が高齢化していると聞く。若い人はツールにさほど関心を寄せなくなったらしい。寂しい。友人から聞いたが、「日本の人口減少より3倍のスピードで高校野球の選手人口は減り続けている」そうだ。高校野球のテレビ中継や新聞報道を見ていると、高校球児たちは春(毎日新聞主催)と夏(朝日新聞主催)の甲子園・センバツを目標に頑張っているのかと思い込んでしまうが、それだけではないようだ。

2015年に大阪から始まった“Liga Agresiva”というリーグ戦がある。現在は20都道府県133校に広がったそうだ。リーグ戦の利点は、甲子園・センバツという頂点に向け勝利至上主義に陥ることなく、地域レベルでゲームを重ねて努力できることだろうか。世間的には「甲子園に出たことがある」と言えれば自慢になるが、甲子園のマウンドに立てるのは一握りの選手だけ。そのアンチテーゼとしてLiga Agresivaというリーグ戦にはあるとのこと。

スポーツはより多くの人が機会均等的に楽しめるといい。

高校野球の入場行進で選手数の少ない合同チームで行進した球児たちの胸を張った姿に、エールを送りたい。

Post Author: coppi