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「いま、海に流されています」との返信に驚いた。

安否メールを千葉・佐倉市の友人に送信しての冗句。

それにしても、21日から22日にかけて、台風25号に翻弄された。

21日に自転車ロードレース開催のために雨のなか千葉県成田市に向かった。

春夏秋冬、都内から環状7号線で水戸街道、松戸市から国道464号を経て成田市への道程は愛用ルートだ。この日は鎌ヶ谷市のBMXパンプコースに立ち寄ったが、午前中の時点でもう2カ所が“道路浸水のため迂回”の看板が出ていた。

千葉・上総地域(房総半島の中南部)は最近、台風や大雨ですぐ冠水や土砂崩れが発生し、道路が遮断されてしまう。

その背景には、【地質・地形】が極めて大きな要因となっている。

先日の弊ブログ“小糸川を遡って” でも触れたように、関東平野の多くが平坦な「関東ローム層」や火山灰、河川の堆積物に覆われているのに対し、千葉県は海底深くの地層がそのままの形で陸上に高速で押し上げられた。故に深海の「砂岩泥岩互層」(タービダイト)や、プレートに削り取られた「付加体」と呼ばれる複雑な地層がそのまま地表に現れている。浸水路を迂回して走っていたら、低い位置にある畑が泥色の池になっていた。

成田の下総フレンドリーパークに到着。レースコース設営準備を早めに切り上げ、明日は日の出と共に作業をすべく早寝したくてホテルに向かう。

夕暮れ前の天候は、横流れの激しい雨が吹き荒れていた。アップダウンの地形に蛇行する地方道路を辿れば、所々で高い方から低い方に泥水の川が道路を横断、樹木は揺れて踊り、枝が落ちてくる。コーナーを曲がるといきなり、池と化した道路に浸かって立ち往生したクルマがあり急停止。

引き返して別ルートを辿った。地方道が刻まれているうねった地形では、道路が川のようになってしまうのは避けようがなく迂回できなければ、水深の浅いところを突っ切るしかない。

両輪から盛大に水飛沫、フロントスクリーンを覆う水のカーテンで視界が奪われ、水の抵抗でトルクが奪われた。まあ、僕の愛車スズキ・ジムニーは普通の乗用車よりこうした荒地ではリスクが低い。でも、ハラハラした。

無事にホテルにチェックインして窓を見ると眼下の成田空港脇の道路は渋滞の赤いランタンルージュ。荒天にもかかわらず午後6時過ぎでも貨物機が着陸してきていたので感心した。

房総半島だけでなく、海を挟んだ三浦半島側でも土砂崩れで深刻な事態が発生。被害に遭われたみなさんお見舞い申し上げます。

翌朝午前5時、関係者は設営準備のためにコースに集まった。

台風25号は通過して風も止んだ。しかし、コースには倒木があり、高速道路は一部が通行止め、上総地区に警戒レベル4の避難指示が出されているまま。

総合的に判断してレース中止の決断を主催者は下した。

小糸川の利水と同様に、上総の地質・地形って、厄介だ。

Post Author: coppi