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7月21日、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターで「オダックス・ジャパン20周年」記念イベントが開催された。

全国各地からブルベに夢中な人たちが足を運び、近畿のクラブは東京までのブルベを設定して走って来た。また、名古屋、四国、九州のサテライト会場からネット経由での参加もあり、黎明期を知る身としては現在の隆盛ぶりに隔世の感がある。

2003年に取材で「第15回パリ〜ブレスト〜パリ」(PBP)に同行取材した。

10月号の特集スーパー耐久走行の目玉記事だ。参加した20人のニッポン人を、日本の耐久・冒険ランのパイオニアのひとりである石丸英明氏と二人三脚で小さなFIATのサポートカーでPBP1200kmの道のりを撮影しながら追跡した。取材も過酷なものでした。

日本人がそれなりの人数でPBPに初挑戦し、20人のうち半分がリタイア。だが完走率50%は素晴らしい数値で、最後には主催者から「次回は100人参加してください」と好意的なコメントを得た。ランドヌーリングを愛する猛者たちが、翌2004年、現在も続いているオダックス・ジャパン(AJ)を創設し、いまや26のクラブ(支部)がそれぞれの地域で活発にブルベを主催・運営している。

午後イチのミーティング、「AJ20年の歩み」では2003年に参加した人たちが壇上で元気な笑顔で現れ、懐かしくもありうれしくもあり感激。今でもみなさんブルベに参加せずとも走られているようで、AJ神奈川初代代表の井出マヤ氏のシャキシャキな姿が印象的だった。通訳が仕事の彼女は、フランスとの連絡はもとよりアジアのブルベ普及にも尽力。井出氏だけでなく、たくさんの人たちが世界中でブルベを走り、友情の輪を繋げている。

各国の主催者からビデオメッセージの祝辞があり、そしてサプライズがあった。井出マヤ氏がオダックスクラブパリジャンから、ブルベ界への長年の功労を讃えられ、BRM200のホモロゲーション番号 “100万”というきれいな数列を利用する権利をプレゼントされた。

記念事業はまだまだ続く。新たに「Japan Grandonnee」の名称を冠したRM(ランドヌール・モンディオ)が実施される。最初に「ジャパングランドネ2025 北海道 1200㎞ 納沙布岬」を開催。長距離ブルベには海外からの参加が見込まれる。また、AJ20周年イヤー期間中に記念対象BRM・Flèche/Trace・AJパーマネント・国内SR600・国内RM を完走した人は「AJ20周年記念メダル」を購入できる。

さすが、大人の趣味ブルベ。やるコトなすコト、活気がある。ただ、ブルベ愛好者の平均年齢は高い。

若い参加者が増えてゆくことを祈る。

Post Author: coppi