誂えたようにぴったりサイズ! 英国クラブモデル 黄金期のベイツ(Bates of London)とはご縁があったようです。溜まった所有車の断捨離をしていたのに‥‥。
1945年モデルのベイツ、外観は中央が膨らんだカンティフレックス(Cantiflex)フレーム チューブと奇妙な形状のディアドロント(Diadrant)フロント フォークで実にユニーク。このデザインは1930年代に特許取得されたそうで、当時としては、短いホイールベースと急なヘッドアングルにもかかわらず、路面からの衝撃を効果的に吸収する能力を備え、非常に高い剛性があり応答性の高いフレームと評価されました。coppiのベイツは実測重量11.9kg。
この車体は自動車輸入をする業者が英国で見つけて日本に連れてきた。あるフリマで出会って、見事なコンクールコンディションに驚いたが、我がフリートに迎えるのは憚られた。それから1年、数台を放逐した。勢いで買ったり、使うことない飛び道具たちが消えて生まれたスペースにベイツを迎えたのだ(縮小傾向は維持)。
来年70歳になるボクが77歳のベイツ嬢を選んだのは、自分の好きなスタイルで悠々自適な自転車小旅行をしたいから。一目惚れだったけれど1年かけて本気で惚れたことを悩み抜いて確認した。これでブルックスのサドルバッグをつけて、日帰りで走れる辺りを徘徊するのだ。速くは走れないけれど愉しい。それが初日に半日だけど乗った印象。短いクランクに絶妙なギヤレシオで回して走る。それなりの坂でも上れる。仕方ないけれどブレーキの効きはプアー。サドルは幅が狭いから尻が痛い。26のシブイチだから替えチューブがない。不便なのはこのくらいかな。
ベイツをはじめとする英国の軽量クラブモデル を用いるサイクリングブームは、1953年末あたりで急速に萎んだそうです。1953年生まれのボクとしてはその歴史的流れにも縁を感じる。
Bates B.A.R.(1945年製)
フレーム素材:REYNOLDS 531 BATES Cantiflex TUBES
GUARNTEED INCLUDING EORKS&STAYS
シート490mm (C-T) トップ555mm (C-C)
フォーク:BATES Diadrant FORKS
ハンドル:CRESTIA 幅355mm(C-C)バルジ径 25.4mm
ステム:STRATA 突き出し60mm
サドル:BROOKS ナロー型
変速レバー:SIMPLEX
変速機:SIMPLEX TYPE CIAMPION DU MOMDE
駆動部:WILLIAMS 165mm with 46T single chainring
CLUSTER:16X19X22T fixed cog:14T
ブレーキ:GB Sports Mrk3 レバー:CLB
ハブ:BH AIRLITE High flange hub 幅:F98xR110mm
リム:DUNLOP STAIRESS Special Light Weight 40H
タイヤ: SILVER STAR TIRE NYLON 26X11/4
マッドガード:BLUEMELS ALL-ROUNER
実測重量:11.9kg
参考サイト「Martin Vincent著 28th May 2020 Bates Cycles」
https://www.classiclightweights.co.uk/classic_builders/bates-cycles/