Site Loader

title photo●Masayuki rocky Tsuyuki

ビンテージ自転車好きの人はご存知でしょうが、世界的イベントであるエロイカの日本版が来年は中止、という遅れ気味のニュースです。

エロイカ・ジャパンは社団法人国際自転車交流会の中澤昭憲氏がイタリア本国と交渉して2013年に本国以外で初開催され、その後にアメリカ、イギリス、南アフリカなど多くの国々で行われるグローバル・イベントとして育ちました。

エシカルとか、SDGSなどの社会的意義もあるエロイカは、ビンテージ自転車で、それが現役だった未舗装の道を愉しむスタイルだが、それが舗装率の高い日本では難しい。コース作りは常に頭痛の種でした。

また、初期の数年はエロイカの商標権を先取りした人物がいたので、エロイカの看板を使えずに“ル・英雄”として開催しました。これはグローバルの外圧で、エロイカと名乗れるようになったのです。しかし、日本においてサイクルスポーツは、野球やサッカーと比較するとマイナーであるうえに、さらにビンテージ自転車趣味は少数派。海外では数千人規模のエントリーがあるエロイカですが、日本の現状はとても少ない。内外格差、あまりに規模が違いすぎるのです。

エロイカはすでにイベントとして世界的にブランド化されました。ブランド維持にはお金も絡みます。そんな諸々の要因が重層的に影響し、とりあえず2023年のエロイカ・ジャパンは開催できないとの決定が社団法人国際自転車交流会により表明されました。

 

photos●minamo_style

「寝耳に水!」と、驚いた人はたくさんいます。コンクールデレガンスの審査委員長を務めてきた僕もそのひとり。とはいえ、諦めずに他の関係者ともども、ビンテージ自転車趣味の炎を守ろうと考えています。希望を抱き願い続ければ、きっと道は拓かれる。そうなりますように、みなさんも祈ってください

Post Author: coppi