
日本の旅自転車をテーマにした大会がJapan Bike Technique(JBT)だ。
2019年にハンドメイド自転車を作る職人が活躍できる場として、またオーダーメイド文化の継承・発展を意図してJBTは産声をあげた。
2019年が第1回、2022年も第2回を長野・高山村で開催し、コロナ禍もあり第3回は延期され今に至る。ハンドメイド車両の製作は時間を要する。実施には参加ビルダーに要綱(いつ、どんなコースで、どんな課題・条件で製作し、評価方法)を事前に提示する必要がある。
JBTは単なる自転車を展示する会ではなく、ハードなコースを走り、不具合や破損が起きず、スムーズにコースを完璧に完走することが求められる。どんなに美しい車両でも、旅の最中に壊れちゃダメ!! “走ってナンボ”、それがJBTコースの命題。
第1回コースの下り区間で超速かったケルビム
すでにJBT事務局では片手の指ほどコース案ができている。京都の某施設を起点・終点として林道をぐるりと巡る案、旧街道を用いてブルベ形式で行なう案などいろいろある。
ボクの抱いていた案は、日本の真ん中にある信州、河川敷サイクリングロードとハードな山岳路の組み合わせ「姥捨山周回」だ。
百聞は一見に如かず、昨日10月19日に長野・千曲市に試案コース=「姥捨山周回」の気になる部分だけクルマで訪れた。同日、上田市のサイクリングクラブに依頼して実走チェックも敢行。距離約43kmで1.286mを上って下っての印象は、「勾配が激しく、天候が悪いと体力に加えてスキルも必要。時折現れる素朴な史跡の横をゼエゼエ言いながら走ることを非日常として楽しめる人には堪らないコース」との報告だった。
ボクの抱いていた「姥捨山周回」ボツ案
だがやはり、「姥捨山周回」は今ひとつ、ピンとこなかった。そこで見つけたのがこれ、“ちくまサイクリング”(Cycling THE WAY TO ONSEN)というサイクリングガイドマップの存在だ。このマップには、長野・千曲市の上山田温泉郷で、亀清旅館の若旦那&レンタサイクル「ずくだし」運営を生業とするアメリカ人サイクリスト、タイラー・リンチ氏が関わっている。
参考サイト「ちくまサイクリング」
https://chikuma-cycling.com/course_information.html
9コースあるが、「天狗山ヒルクライム」(上級)と「あんずの里コース」(中級)を合体させたコース(約50km)に改めて試案をまとめようと思う。電動自転車には、上りがキツイ区間を含むようなアレンジも加えたい。グラベル区間は河川敷にきっと砂利や草の小径があるだろうからそういうアレンジも考えたい。
コース策定には付帯条件が必要。スタート&ゴール地点は千曲川サイクリング道路に繋がっている「千曲市総合観光会館・駐車場」に設定したい。大会に必須の駐車場とトイレはここで担保される。近くにはリーズナブルな宿泊施設も多い。
観光協会駐車場は千曲川サイクリングロードに隣接
視察時の道端には赤いリンゴがたわわに実っていた
並行して2026年には開催したいJBTの諸々を準備中。
乞うご期待!