素晴らしいニュースをお伝えします。
2024年はエロイカ・ジャパン10周年! 持続可能性を旨とするエコロジカルなサイクルイベントの象徴が、白い道=ストラーデ・ビアンケです。
そして今年、エロイカ・ジャパン開催地の静岡・伊豆を流れる狩野川河川敷にストラーデ・ビアンケが出現!
この白い河川敷道路は、イタリアの建材メーカーであるグローバル企業MAPEI(そう、1997年に当時最強チームと謳われたマペイGBのメインスポンサーであり、所属日本人選手の阿部良之がジャパンカップ優勝)と、静岡の長岡コンクリートが手を結ぶことで実現したのです。
MAPEIは今年のエロイカ・ジャパンのゴールドスポンサーになる。マペイはスポーツへのサポートを創業から一貫して取り組み、現在はサッカーやスタジアム建設やスポーツクラブへの支援もしている。
photo ⚫︎やまぐちエロイカジャパン
狩野川の白い道は、長岡コンクリートが開発した透水性コンクリート(ポーラスコンクリート:別称オワコン)で、廃材となるコンクリートを再利用して作る。その過程で二酸化炭素を大幅に吸収(脱炭素)することに加えて、硬いコンクリートなのに水が染み込むエコロジカルな性質を持つ。実にSDGsな白い道なのだ。
粒状化させた生コン舗装断面はポーラス構造(写真:日経クロステックから引用)
このコンクリートは豊富な水酸化カルシウム(Ca(OH)2)が飽和した水溶液で満たされていることで、水酸化カルシウムが表面に露出した “広大な田んぼ”とも表現される。
狩野川で白い道に触れてみた。当日はまだ冬だったけれど、オワコンのコンクリート舗装はその特性上、夏でも表面温度が30度Cほど(黒いアスファルト舗装は表面温度が70度Cにまで上昇)に抑制されるそうだ。路面に近い子どもや小動物にもやさしい。
5月開催の10周年エロイカでは、この白い道をコースに取り組んでいる。地球温暖化に抗するこの道にぜひ、あなたも轍を刻んでください。