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サイクルスポーツの伝統はヨーロッパですが、イギリスは実に底力がある。

最近、古い年代のことを調べているなかで、「VETERAN-CYCLE CLUB」のメンバーになってみたら会報が送られてきました。

いちばん驚いたのは古い自転車の売買欄MARKETPLACEで、何人の所有を経たかが記されていたり、車体番号でその履歴が辿れるサービスがブランド別に運営されていることです。日本では東叡車が車体番号で製造年を調べられますがイギリスの自転車好きは、家系図ならぬ車系図を大事にする。

会報2022年2/3月号のカラーページに、会員のイベントで撮影した6枚の写真が掲載され、どんな自転車を愛用しているか一目瞭然。オーディナリー、クラブモデル、ロードスター。特に注目がブレーキレバーの取付け位置で、いずれもドロップバーの上気味になっている点です。日本のロードバイクはヨーロッパのプロロード選手みたいに低い位置が好まれるので、文化的ギャップを感じました。

会員たちのライド報告を写真でみると半分の人が軽量ヘルメットをかぶっているけれど半分は無帽か毛糸の帽子、ハンチング帽。レース用自転車に乗らない人たちはサドルバッグ愛用者が圧倒的。

 

それにしてもライド写真のほとんどが牧歌的な田舎道。東京で暮らす身にはうらやましい。アメリカではグラベル(砂利道)を走るのがトレンドだし、イタリアなどのエロイカも白い道(古い非舗装路)回帰を謳ってエシカルです。でも残念なことに日本の田舎道はほとんど舗装だし、林道や山道は自転車侵入禁止の場合も多い。古い道を古い自転車で走る遊び方、少なくとも僕はやっていこうと思います。

 

Post Author: coppi