1861年にフランスのミショー親子が、ペダルを自転車に取り付けた最初の人物とされている。その自転車はベロシペード(VELOCIPEDE)と呼ばれた。イラスト男性の服装は乗馬スタイル。
ミショーはパリの馬車や乳母車製造業だったが、工房に故障したドライジーネが持ち込まれた。父のピエール・ミショーが修理して息子のエルネスト・ミショーがそれを乗せてテストした。ミショーは古い石臼のクランクハンドルをベロシペードの前輪に取り付け、足でクランクを回して走れるように改良した。
乳母車職人としてミショーに1843年から雇われていたピエール・ラルマンは常々、前輪駆動の仕組みを考案したのは自分だと主張した。そのために辞めることになり、渡米する。
初期のベロシペードは鋳鉄(後に錬鉄)のフレームで重く、車輪は鉄フープ(帯鉄)だった。1861年には2台を販売。だが60年代後半には順調に販売数を伸ばしていく。
イラスト:「オランダの自転車風俗画」ニューサイクリング1966年Vol.4より引用(元資料:©️1949:Lemet.Hilversum.Holland)
参考文献:「50のアイテムで知る図説 自転車の歴史」原書房刊、「19世紀イギリス自転車事情」共和国刊