都内で8月16日にビンテージ自転車の小規模イベントが開催された。これはうれしいニュース。
その前週、この数カ月お手伝いしてきた9月に長野・志賀高原で開催する予定だったヒルクライム大会が急遽中止に追い込まれ、半分予想していたけれど肩を落としていたのです。
だから、目黒のビンテージ自転車の有力ショップであるCorsaCorsa主催のフリーマーケットが朝7時から11時までの4時間でも開催された事実がうれしい。マスク越しにたくさんの友人たちと久しぶりに会うことができた。開始から1時間で、めぼしいお宝はほとんど売れてしまった。今回はビンテージに限らず新しいパーツもあるとの情報があり知人からの密命を受けて来たのだが見つからず!
でもフリーマーケットの危険さは、ついでの物色でとりあえず必要ないけれど磁力に引き寄せられてしまう“魔物”との出会い。今日は昔のスパナなど工具系が妖しい魔力を漂わせておったのじゃ。
それはさておき、僕にとってさらにうれしいニュースがあった。会場となったのは世田谷の砧緑地公園と馬事公苑の間にある住宅街のガレージ、parcc fermeで、英国の古き佳きスポーツカーの店先。なんと、このガレージオーナー金子温さんは、僕が昔とてもお世話になった中野区のサイクルショップでアルバイトとして働き、僕の書いた記事の愛読者だったことが判明。実は僕も英国のライトウェイトスポーツカーが大好きだったのだ。
「お久しぶりです」と挨拶し、屋外に停めてあるトライアンフ・スピットファイアのボンネットの開き方が好きだと話したら金子さん、わざわざフードを上げてエンジンに火を入れてくれた。
久しぶりの喜びが、コロナ禍のなかでも発見できたし、こんな出会いを紡いだ記憶が良い思い出になるように願わずにはいられない。