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CYCLE SPORTS誌の2021年4月号にタイヤ特集があった。記事冒頭に「昨日の常識が今日の非常識、という速度で進化している」とある。

この数年でロードバイクのタイヤサイズは「23C」から「25C」へと定着したが、さらに最近はバイクパッキングのジャンル台頭やグラベル系、エンデュランス系、アドベンチャー系などスポーツ車の概念が現在進行系で劇的に変化している。

俯瞰的にみれば劇的変化はスポーツサイクル史には繰り返しあり、ボクは今回のタイヤの新常識でMTBブームの90年代にあったフリーライドという新ジャンルが提唱されたときにサスペンションのストローク量が盛んに語られた過去を思い出す。あの時も昨日の常識が今日の非常識のように言っていたっけ。 マーケットは常に刺激を求めている。 サイスポ誌の見開きトップページで紹介する3つのトピックはこうだ。1)ディスクブレーキ化に伴うタイヤの太幅化。2)超軽量インナーチューブの登場。3)新ETRTO規格。

詳しくはぜひ4月号(付録付き特別定価1,100円)を購読して読んで欲しいが、新常識はあらゆるユーザーが安心できるブレーキ制動距離を確保するためにスイス・ジュネーブに本拠を置く国際標準化機構(ISO)がブレーキやタイヤのスタンダードを再定義しようと動き出したことに端を発しているそう。

サイスポ誌インプレッション記事は28Cクリンチャータイヤをこれからの主流と捉えている。さらに30Cや32Cの太めなチューブレスレディもしっかり乗って評価。石頭オヤジがタイヤ用語で覚えておきたいのはチューブレス=「TL」、シーラント液を入れるチューブレスレディ=「TLR」の表記である。

昨日の常識で軽量タイヤは高価だが高性能だったが、今日のタイヤに重量と価格に明確な相関関係はない。コストには機能・性能に反映されるものの高価でも重たいタイヤもあるのが新常識。タイヤ側面に空気圧の推奨値があることも廃止方向にあり、一部ブランドではwebサイトやアプリを通じて推奨値を明示。さらに気を付けたいのがリムとの嵌め合いだ。フックド/フックレスという形状にも目を向けるべき。さらに一部ホイールメーカーに採用されている「フックレス」は組み合わせできるタイヤが限定されるそうだ。

そう言えば、このタイヤとあっちのリムは相性がいいとか悪いとかも昔はマニアの常識でした。

 

 

Post Author: coppi