coppiはエロイカ・ジャパンのコンクール審査委員ですが告白します、ビンテージ自転車パーツにはさほどマニアックな興味を抱いていません。でも変速機は、横型よりも縦型が好き。ちょっぴりマニアックかも。
緊張感をもってビンテージ自転車を評価し、他の審査メンバーと協議して結論を下します。その過程で我々審査員は、ビンテージ自転車に装着されているパーツ類の時代考証をする。パーツには基本的に刻印があり、それで製造年やロットの製造記録が読み取れます。
カンパニョーロ変速機の製造年は、ピボットボルトの上に刻印がある。マニアならご存知ですよね。他にもハンドル、サドルなどに刻印が刻まれています。そんな事をわきまえておくのはビンテージ自転車審査員の資質の一面です。正直言って、わきまえていても全てが記憶できているわけじゃありません。
ビンテージ自転車の評価は複数人で相談します。また、1970年以降のオーダーメイド自転車は、アッセンブルされているパーツがオーナーの個人的嗜好で組まれています。微妙な部分を肯定することになります。だからこそ、オーナーの個人的嗜好=センスが問われる。ここを評価するにも、審査員たちの経験や知識が必要。
こんなwebサイトが役立ちます。
http://www.vintage-trek.com/component_dates.htm
でも、いちばん大事な審査員の資質は、ビンテージ自転車を愛していること。ついつい眺めてため息をついたりしてしまうことです。
ただ、審査は時間的に制約があるので、ため息ばかりじゃいけないんです。