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東京の石井寛子が栃木国体の女子ケイリン二連覇を達成!

彼女はプロの競輪選手であり、アマチュア時代から優れた中短距離選手として活躍してきたキャリヤの持ち主。coppiがパラアスリートのためにお手伝いをお願いした折にはとても熱心に対応していただき、そのやさしさや真摯な姿勢に感動したことがある。

今年は栃木県開催の第77回国民体育大会。4日間開催のトラック競技に出かけて大会2日目以外の表彰式を見られたのでご紹介。

青年男子スクラッチ5位=宇田川塁。

少年男子1kmタイムトライアル8位=内田峻輔

青年男子1kmタイムトライアル8位=吉川敬介

女子ケイリン1位=石井寛子

青年男子ケイリン7位=竹下寛人

   

女子ケイリン決勝、石井は最終周回2コーナー出口では外側から二番手に上がる態勢。フィニッシュラインは僅差での1着。すぐに勝利アピールの挙手。手に汗握るレース展開だった。

 

ところで、あなたは国民体育大会(国体)を観戦したことがありますか?

さまざまな種目のトップアスリートが、居住する都道府県別でチームを編成し闘う。野球やサッカーといった人気スポーツはもとより、自転車競技やヨットといったマイナースポーツも全て、素晴らしい会場施設が用意されて無料観戦できるコンテンツです。

第1回国民体育大会は第二次世界大戦後の1946年(昭和21年)に<広く国民の間にスポーツを普及し国民の体力向上を図るとともに地方スポーツの振興と地方文化の発展に寄与することが目的>に始まりました。このコンテンツはスポーツ好きには“国体”の略称で親しまれていましたが、2024年からは「国民スポーツ大会」と改称されるので“国スポ”になる。しかし残念ながら、スポーツイベントとしての国体は認知度が低い。地方新聞は別にして、全国紙の新聞や民放テレビでは取り扱われないコンテンツ。開催地の鉄道駅にはポスターは貼られていても、盛り上がりは低いように感じます。さみしい。

国体で良い成績を達成すると地方の競技団体に、成績に応じた競技力強化補助金が支給される。これを獲得したいがために勝利至上主義に陥りやすい。

国体に女子種目が導入されたのは2016年(平成28年)の福井国体から。これはスポーツ庁から日本体育協会が、2020東京オリンピックパラリンピック開催に向けて女子アスリートがオリンピックのメダル獲得を見据えて、女子競技の参加基盤作り、女性アスリートの環境改と発展、強化策などが必要とされてスタート。当時はマスコミで、女子サッカーのなでしこジャパン、ラグビーのさくらセブンズなどが脚光を浴びていた。女性アスリートの存在は今やちっとも珍しくないけれど、種目別にみると競技者層が薄く、女性に使いやすい道具、環境整備、指導体制など、課題がたくさんあるようです。ま、女子選手だけでなく、男女児童に対するスポーツ指導や環境整備も課題は山積みではある。

何はともあれ、男女を問わずにサイクリングで楽しく自己実現できる人たちが増えてほしい。石井寛子さんが国体女子ケイリン二連覇。これはcycling-life.tokyoとしては号外に値千金のグッドニュース!!

Post Author: coppi