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今朝、都内で揺れました。地震には慣れているけれどラジオをつけると一昨日までいた房総半島が震源で震度5強との速報。

池袋に近い場所で地震に遭いましたがここは地質としては東京湾平野。房総半島はそれよりも地質学的には新しい。地震が大きかったのは木更津(下総台地の南端)や君津・富津といった海岸・河岸段丘でした。それより少し南は安房で過去に繰り返し発生した大地震で隆起した段丘。また、太古(更新世:新生代第四世紀)に千葉は地磁気がズレたことでチバニアンと命名された地質があらわになっている。その原因は房総半島の下にある重層的プレートによるのです。

房総半島のすぐ南側には相模トラフという深海があり、そこからフィリピン海プレートが沈み込んでいる。東方には伊豆・小笠原海溝というさらに深い海底がある。太平洋プレートが沈み込んでいる。両方のプレート沈み込みが大地を深く押し付けて隆起させるわけだけれど、今朝はフィリピン海プレートで何らかの動きがあって地震になったようです。

小松左京の小説、日本沈没を読んだ後に何故か房総半島は富士山が爆発してもそれほど影響がないのかなぁ、と勘違いしたので南房総市に終の住処を買った自分。まぁ、なるようにしかなりません。

最近は波乗りが好きですが、沖合で吹いた風の影響で海面にシワがよって、それが岸に近づいて波になり、寄せる波の力と海底からの波の反力で、波が崩れる。台地の隆起も波の崩れも似ています。でも、海底に何か沈んでいたりするとそこだけ大波がたつ。地震も同じイメージ。まぁ、理屈はどうあれ、天変地異は突然なので凡人には避けようがない。ならば、いまある平和な時間を慈しんで過ごすのがいいでしょう。

関東大震災のような惨劇には遭遇しないでいたいですね。

Post Author: coppi