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“サイクルパーツ合同展示会”は、2026年で11回目を迎えた。一般ユーザーの立ち入り禁止で自転車業界の内輪向けです。新春に業界の傾向をチェックできる。さて、今年はどんな感じかな?

複数の出品者から、「マーケットは持ち直している」、ブランドによる明暗は分かれるが「悪くない」という声を聞けた。完成車の商材はe-BIKEの比重が70〜80%のイメージ。新規ブランドの参入もあるが販路はまずはネット販売から。

GAINはセミオーダーのeロードバイク

スペインのオルベア、好調にe-BIKEロードの売り上げを伸ばしている。その理由は、「世界最軽量クラスのeロードバイク“GAIN”に絞っていますが、完成車で84万円、11kg台(M)。MyOプログラムを選択すれば無料でカラーオーダー、コンポの選択可能で、サイズが豊富」という。リヤハブにモーターがあり、大容量バッテリーを搭載すれば獲得標高4000mのコースを走り、最大150km、7時間以上のロングライドができるそうだ。通常バッテリーの充電は2時間。ホテル泊の旅なら激坂も怖くない。

 

ケルビムracerの造形美!

日本のハンドメイドビルダーを代表する人物、ケルビムの今野真一。racerはステンレス鋼を採用。カタログには「高負荷でペダルを踏めばバネ仕掛けのように加速」すると書いてある。が、このracerの魅力は外観から受けるセンスの良さ。ヘッドチューブのアール、シートピンまわりの造りと色合わせ。デザインセンスが芸術的。

 

内臓ケーブル用の逸品

服部産業が取り扱う“ブレーキホースプロテクター”(音鳴り防止の軽量スポンジフォームプロテクター)はケーブル内蔵時にあらかじめフレームに通しておくモノ。「ウイリエール本社で使われていたのを見つけて輸入。トップから下回しでチェーンステー出口までの長さでも軽くセットしやすく、ズレにくいし、微妙な太さ」という。実際にサンプルで試してみると納得。組み付け仕事人にはうれしい。1mで385円(税込)

着脱しやすいマウントシステム

“OsmaR250”は、さまざまな収納用品をワンタッチ脱着できる用品類のシステム。磁力でアタッチメント部と各種用品(ツールケース、サドルバッグ、フロントバッグ、輪行袋など)が簡単に脱着でき、「グラベルレースを走って振動を受けても大丈夫。20kgの耐震構造です」という。取り付けはフレームのダボ利用アタッチメント、ベルト式アタッチメントなどが用意され、クッションスペーサーなど衝撃緩和アイテムなど選択肢が多い。販売元は大阪のワールドサイクル。

 

 

東京サンエスの小さなSPDペダル

小さなSPDペダルの“ロードペダル48シールドペダル”は、Qファクター48mm、踏む面とペダル軸の間隔が低い。従来からある製品だと思うが改めて良いなと感じた。

 

二輪用の防水防塵ドライブレコーダー

オートバイ用品メーカーが作った自転車用ポータブルドライブレコーダーのタナックス“AT-046”は、昼夜を問わずはっきりした画像をF値1.6のレンズで撮影。転倒落車時はGセンサーで録画データを自動ロック。内蔵バッテリーで最長5.5時間録画。再生はスマホやPC(Windows/iOS)。税込価格1万4850円。自転車通勤にいいと思った。

日泉ケーブル

「海外からも問い合わせがあり輸出しています」と聞いて、とても誇りに思った。日泉ケーブルは自転車のキャリパーブレーキ用にアウターのカラーバリエーションが多く、インナーの素材と撚りのバリエーション、タイコが規格別である。日本の専門メーカーらしい細やかな品揃えが素晴らしい。

台湾のBone、シリコン素材で各種アクセサリー製造

展示パネルの可愛いキャラクターに引き寄せられた。「当社はシリコン素材の加工が得意」と説明員が教えてくれた。シリコン素材でパックされた工具バッグなどアイデアは多様だが、気に入ったのが黄色のアヒル顔つき “Brake tie”だ。オープン価格。遊び心がいい。

 

ユニバーサルデザインのヘルメット

自転車ヘルメットのリーディングブランドであるカブトが、“Hocco”を発売した。高齢者は加齢で握力や柔軟性が落ちる。そこで大ぶりなバックル新採用、少ない指の力でも脱着しやすくなった。後頭部アジャスターダイヤルを廃してゴムバンド新採用、腕を挙げて背中方向に曲げる動作をせずに済む配慮だ。ゴム伸縮時に髪の毛が挟まれないか心配したが「テストを繰り返してそのような心配は無用」との由。

輪行に特化した小径旅行車

KHSは想定用途をよく掘り込み、リーズナブルに完成車を提供。この“PACKAGE”も見事にKHSらしさに溢れている。ロングツーリング用の小径車で、専用の縦型輪行バッグは背負うことができる。折りたたみ時にフロントサイドのキャリヤはバラさずに収納可能。KHS小径スポーツ共通のソフトライドサス装備だからタイヤが路面をよく捉える、地面からの振動を和らげるのでお尻にやさしい。安定した走りと快適性と輪行の利便性が追求されている。

 

リチウムイオン電池の耐火保存箱

東京のGENTOSが作ったLPA-01Sは、ここ数年話題のリチウムイオン電池の爆発・発火に備えるための延焼防止ボックス(W260xH102xD106mm)。耐火試験を第三者機関で実施済み。

MULLERの塗装とヘッドバッジ

手塚典子がプロデュースする金属フレームのスポーツバイクMULLERは、上質なデザインが特徴。ステンレス生地のフレームと、“緑青”を意識した塗りフレーム。 メタル感と古色感。 深い。

 

144本スポークの迫力!

神奈川・秦野にあるツータイトが輸入するTHRONEは、ロサンゼルスのデザイナーによる製品。もう、眺めるだけで面白い!太いタイヤじゃなければ乗り心地が硬くて大変だろうなぁ。

琴線に触れた13の展示をピックアップ。

時代とともにサイクルパーツや完成車が、穏やかに成熟していますね。

Post Author: coppi