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e-BIKEの速度規制が2020年からスペインを皮切りにヨーロッパの多くの国で主要道路以外では時速25kmになりつつあるようだ。アメリカは時速32km相当だとか。

市街地のクルマの速度を抑制して交通事故を抑制しようとする“ZOON30”という施策は日本も採用してきたが、e-BIKEのパワーユニットを作る企業はボッシュもシマノもいずれも主要マーケットであるヨーロッパの25km速度規制を念頭に開発をしているはず。

コロナ禍で多くの人が自転車を利用するようになり、短・中距離の移動にe-BIKEを利用する。e-BIKEを通勤手段にする新しい自転車利用者も増えた。クルマと自転車の速度差があればどちらの利用者もストレスになるのでスピード差を設けないようになるだろう。スピード抑制は車両と人間が衝突したときのリスク軽減にも寄与する。世界的に自転車利用が増える事は御同慶の至りではある。

だが一方でサイクリング愛好者としてはビミョーだ。ロードバイクでそれなりに走ると「30kmなんて遅い」感じてしまう。時代の変化で道路におけるスピードの捉え方が大きく変わろうとしている(日本にその流れは到来していない)世界情勢で、30kmが遅いなんて感性は時代錯誤なのか? ネットサーフィンをすると、e-BIKEの速度抑制リミッターを無効にする装置が販売されている。

早とちりの心配ならいいのが、ロードバイクでトレーニング走行することが白眼視される日はそう遠くないかも。海や空の乗り物は別だが、陸上の移動手段スピードはクルマが水素で動く自動運転となり、e-BIKEで通勤する人がぐんと増加した近未来、市街地の生活道路は25km規制が世界標準になるかも。

だがどんなに時代が変わっても、自分で乗り物を操縦する面白さは手放したくない。自分の足でペダルを踏んで遠くに出かけて得られる達成感は色褪せる事はない。そう信じたい。

Post Author: coppi