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自転車レースに興味ある人でも「トラック種目は興味ない」、そんな人が大多数。残念です。

シングルギヤでフリーホイール機構がないトラックバイクは、ペダルを止められない。スピードに乗れば押されたように路面を滑っていく。ファンタスティック!

先日は長野で開催された「全日本大学選手権トラック競技」、インカレに行きました。インカレでは“マディソン”をやるからなんです。マディソンは基本的に長距離を走って規定周回で得点を重ね競うポイントレースですが2人でチームを組むのが特徴、片方の選手が走る間に片方の選手がバンクの上で体力を回復させ、交代では“タッグ”と呼ばれる独特のタッチ方法で下を走る選手が上で待つ選手の手を掴んで放り投げて加速させる! 上手なペアは驚くべき加速をみせてくれる。

これは女子のタッグ。

マディソンは六日間競技のメイン種目で、元々はアメリカのニューヨーク州マディソンが発祥の地。昼夜を問わずに競技場で繰り広げられる興行レース。フラフラになって選手が競い合う神経と筋肉の消耗戦を肴に観客は酒を飲み、楽団が奏で盛り上がる。1896年にプロモーターは勝った選手に5.000ドルの高額賞金を与えたそうだ。

明星大チームの後ろに朝日大チームと早稲田大チーム。前の走者の上から追い抜くルールなのだ。

華やかなトラックレースの興行とはまるで違い、日本のインカレにおけるマディソンは歴史が浅いこともあり大迫力タッグはあまり期待できませんが一生懸命さに胸熱くなる。男女ともにインカレの正式種目であり、2021年東京オリンピックでも採用されている。ぜひテレビで観戦してください。(中継あればね)

Post Author: coppi