小さなころ、スキップしているといつの間にか屋根より高く浮遊して町内を俯瞰。そんな夢をよくみました。夢だったのでしょうか。
ウイスキーを呑んだのは、ボーイスカウトで山形ジャンボリーに参加したテント泊の夜。テントから半身を出すと満天の星空、汚いほど星がびっしり、先輩からまわってきたのはサントリー・レッドの小瓶でした(時効ですね!)。
酒が好きで、我が事務所の名もBacchus、バッカスはローマ神話の酒の神、ギリシャ神話のディオニュソスの別名です。
大人になると、分不相応なさまざまな酒を飲みました。食事とともには飲む、情緒的なときは呑む、そんなニュアンスの違いがあります。
事務所に水屋があり、棚に茶器とグラスを置いてあり、お気に入りはソーダガラスの透明で大ぶりなオールドファッショングラス。ジョニーウォーカーを買ったらおまけについてきた。これがちょうどいい塩梅。
愛飲しているのはジョニ赤。高校生のころは3,700円くらいでしたが最近は1,000円程度で安売りしている。グラスに注ぎ、少し水(冬は湯)を加えると、香りが立ちます。ジョニ赤は呑むとピートの匂いが鼻腔に漂う気がします。黒や青の高価なジョニーウォーカーでは感じられません。いいウイスキーは時間がたってもそれほど香りが逃げません。
英国を走り、醸造所を訪ねてシングルモルトを試飲したり、パブでさまざまなエールを味わったりもしましたが、日本に戻って愛飲するのはやっぱりジョニ赤。間違いがない。例えば、日本酒もいろいろありますが上撰金冠ワンカップ大関がお気に入り。
ワンカップ大関もジョニ赤と同じに温かくしますが、こちらは電子レンジでチン。旅先ではこれが好き。日本酒ならではの米の旨味がありながらさっぱりしています。
どんな酒も、呑み方にはこだわりたい。夜中に星を見上げて呑む。
鉄道の走る音が遠く聞こえたりするといい。
いろんな思いが滲んできます。
ジョニ赤塗装の「YORKSHER STEAM WAGON」ミニュチュアカー