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朝3時間のサイクリングをした。一休みしてから、友人と温泉に浸かった。

自分としては長湯だったからか、縁側で涼んでいたらクラッと意識が薄れた。

ジュースを飲んで広間で寝転んでいたら、いきなりの豪雨。嵐のように木立がゆれる。2022年の初夏、天候不順が続いた。

地球温暖化のため気温1度上がると水蒸気の量が約7%増えて、大雨の雨量も増すメカニズムとか…。“線上降水帯”という用語が天気予報によく登場するようになった。

 

気象庁の発表では、<前3時間積算降水量が100㎜以上の分布域の面積500㎢以上>、その形状が<長軸・短軸比2.5以上の線上>で<領域内の前3時間積算降水量最大値が150㎜以上>など細かい基準があるが、要は積乱雲が発生して激しい雨を降らせながら上空の風で一方向に流される。風上側で最初に発生した積乱雲の場所で3時間以内にまた新たな積乱雲が繰り返し発生して激しい雨を降らせるメカニズムが線上降水帯なのだ。

とはいえ、暑い。クラクラする。塩分補給もかねてラーメンを食べたくなった。

ちょうど通りかかった国道127号沿いの富津の梅乃屋、いつもは行列のできる老舗ががら空きなので立ち寄る。

 

富津は30年ほど昔によくヨットで帆走していた思い出深い地。梅乃屋は漁師が朝ひと仕事終えてから立ち寄るちいさな店で、メニューは醤油ラーメンとチャーシュー麺だけで、とにかく醤油と豚脂の濃厚な香りがすごい。チャーシューを肴にうめわり焼酎を呑む。そう、朝から呑める店だった。たっぷりと醤油で煮たチャーシューと、乾麺の中華麺は変わらぬ味。美味しい。懐かしかった。だが、値段が950円、ヤクミが150円に値上がりしていた。30年前はヤクミ30円だった記憶があるので5倍だ。

赤銅色の老漁師とか、白髪のハーバーマスターは、雲や風で天気を読む。観望天気は海の男の嗜みだ。そのノウハウは基本的に変わらないと思いたいが、梅乃屋の値段と同じで、天候の読みも難しくなってきた気がする。

Post Author: coppi