若き創造性の発露!! 感動しましたぁ、サイクルデザイン専門学校卒業展。
学校法人水野学園は、「宝飾」を筆頭に「時計修理」、「靴」、「バッグ」、そして「自転車」の専門学校です。フレームビルダー養成のみならず自転車業界への就職実績も高いことで人気がある。その自転車部門:サイクルデザインの2022年卒業展(誰でも無料観覧可能)をのぞいてきました。お気に入り作品をご紹介します。
coppi的大賞
作品名:Forbless bike
作者名:JEEWOON CHOI
説明:新鮮なバイクを作りたいと思い、フォークとハブのない自転車を設計。2年前から企画し、傘歯車とネジ歯車を利用。フォークの代わりにワイヤを入れてハンドルと前輪が連動。HMC賞2位。こりゃ実に斬新! ユニークな位置のシャフトドライブも面白い!
coppi的エモ賞
作品名:依代(よりしろ)
作者名:金子凛太郎
説明:ボロボロになった蔦が絡まった不法投棄の自転車から着想を得た。車名は、魂や生命が宿るものという神道に関する言葉「依代」。いやはや、展示の仕方も素晴らしい。スチールとウッド素材で製作。
作品名:GIBLISTONE
作者名:田村亮太郎
説明:スタジオジブリ魔女の宅急便に登場するトンボ少年が乗っているプロペラ駆動の自転車を再現したワーキングバイク。スチールとFRPで製作。
作品名:gradenia Afruca
作者名:手島勇貴
説明:アフリカの満足に教育を受けられないような子供を思いつつ、水汲みできる自転車を製作。水タンクがなければ通学できてしまう。との由。
作品名:二輪駆動
作者名:加藤芳勝
説明:スバルから限定発売されたAWD自転車は、駆動伝達が全てチェーンでヘッド周りは特殊なベベルギヤ(円錐歯車)が使われていた。これはフレキシブルシャフトを用いて前後輪とも駆動させた。サドル辺りにレイアウトされたフレキシブルシャフトラインが興味深い。
作品名:ハクナギ
作者名:本吉恭宜
説明:操縦性を犠牲にしないカーゴバイクを考えた。前方に積載重量を分散し、荷物をちゃんと固定して横触れを防いだという。長い、目立つ。
作品名:BIBANON
作者名:上原楓貴
説明:―この自転車に乗ったら何処に向かうか。それを考える必要はありません。答えはもう私達のDNAに刻み込まれています。―と展示解説に記されていたが、coppiは銭湯だと思います。黄色のオケがなぜかウレシ!
作品名:METANOIA ôûo
作者名:五十嵐 航
説明:スポーツ車のディスクブレーキはなぜ前後とも左側に一個ずつなのか? 五十嵐さんはその回答を卒業制作で実体化。
青山校舎の卒業展入り口テントに、ビンテージバイシクルクラブ制作&販売ブースがあり、中古パーツ販売蚤の市と、200円で自作できる真鍮キーホルダーのコーナーで1時間ほど自から足止め。半製品の打ち抜きプレートを指を汚してヤスリがけに励み、ポンチで文字打ち。職人気分を味わえました。笑