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新体制でのEroica JAPANは、静岡・修善寺を起点にして5月13〜14日で開催しました。エロイカ創始者のジャンカルロ・ブロッチさんも登場。

雨がときおり強くなる気象なのでロングの“侍コース”はキャンセルとなり“踊り子コース”(ミドル)に変更ですがそれでも距離120.5kmで上り2,917mのキツさに痺れます。“山葵コース”(ショート)も含めてそこをビンテージ自転車で227人が挑戦。

初日はブルックス・カンビウムライド。“ワサビ70”とほぼ平坦な“ワサビ35”のやさしいライドに約50人が参加。自宅に眠らせていた50年以上前のサンノーやブリヂストンを蘇らせて来た人と語り合えてうれしかった。愛用してきた物語の記憶をさらにアップデートして愉しむ。こういう文化こそ、エロイカ精神だ。

イタリアから来たチームSIMONCHINIの人たちが乗る自転車は、いわゆるロードレーサーでもなくグラベルでもない、ツーリングモデル。ホイールもWOなのだ。フォルムはビンテージ、お揃いのウールジャージを着用。いいですね!

私はコンクール審査のほか、すべてのセミナー実施を担当。今回のコンクール結果をご紹介。

<コンクール審査員6人>(敬称略)
グループ1・松本敦、Amedeo Polito、中道健太郎
グループ2・関正邦、佐々木英樹、Asahi Chang
<2023クラス分Best>
クラス1:1959年までに製造    門脇大作  

OSCAR EGG Super Champion

クラス2:1960年から1987年以前   岸 寛孝  

Motoconfort Criterium

クラス3:1987年以降に製造   山﨑啓正  

Cinelli laser rivoluzione

クラス4:すべての年代のレストア自転車   Chen Yu-Ming    

Faema Team Eddy Merckx 1969

クラス5:日本国内製造の自転車    市村義久  

カラビンカ Super Exhibition Dura-ace AX editon

The Best of the Shaw.   岸 寛孝  

Motoconfort Criterium

*審査などに忙しくて自分では受賞車両未撮影。

これは審査中の一コマ。塗装がオリジナルか否かをチエック!  クラス2エントリー車両はオリジナルに限るから再塗装であればクラス替えをして再審査をします。

セミナーは4コマ設けました。ケルビムのチーフビルダー今野真一さんが、今野家一族3ブランドの歴史を価値ある自転車展示、写真などで語ってくれました。その環境で育って現在の海外ハンドメイドショーでたくさんの受賞歴がある今野真一が形成された物語。これは一冊の本にまとめたいほどの濃さでした。

シマノ自転車博物館の学芸員である長谷部雅幸さんが、デュラエースと歩んだ半世紀の足跡を証言。学生チャンピオンとしてシマノ入社がデュラエース発売年、テストライダー、マーケティング、開発設計、セールスなど立ち位置を変えつつ向き合ってきたデュラエース話もまた濃い内容でした。

ともあれ、雨の2023エロイカジャパンは、無事故で幕を閉じることができてホッとしましたぁ。また来年、より魅力的に洗練された大会をお届けできるように励みます。

チャオ!!

Post Author: coppi