年末に新車を買った。サイクルショップ店主いわく「手ごろなパパチャリ」で、値段も手ごろな4万円台だ。前カゴ、ハブダイナモによる常時点灯ライト、泥除け、カギ、スタンドが付いている。
自転車の俗称“チャリ”に、同世代の一部はいまだ眉をしかめる向きもある。
この言葉は1960〜70年代に普及したわけだが、その語源はベルを鳴らしたときのチャリンチャリンという音に由来する説が有力。
ほかに、韓国語で自転車を意味する「チャジョンゴ」に由来する説も、隠語で「子どものスリ」を意味する「ちゃりんこ」を語源とする説もある。ともあれ、基本的に今の言葉はそれとして受け入れる。
「パパチャリとはいい選択」と、かつてのオリンピック代表選手にコメントされた。「70代のジジィに相応しい分をわきまえた選択」という褒め言葉、ありがとうございます。
ライフスタイル的に、買い物から近所の徘徊まで、このパパチャリは便利だ。カゴには耐荷重は「3kg」とシールが貼られているが、孫と近所のスケートパークに水筒やおやつにタオル、スケボー2枚を横積みして軽くゴムバンドで止めて出かける使い方がこの大きめなカゴだと楽勝。大満足だ。
斬新な装置が標準装備。ダウンチューブとフォークブレイズドがテンションスプリングで結ばれてハンドル切れ角を抑制する。だから最小回転半径に挑戦するような大舵角は切れない。謎の抑制装備だ。
外装5段で、グリップ式シフト。リヤホップのためにグリップを強くホールドするとミスシフトになりやすい(誰がパパチャリで跳ぶ?)
カギはディンプル錠を標準装備。ディンプルキーは一般的なギザギザの鍵山キーよりピッキングが難しいらしいが、シートステーブリッジにある馬蹄形のキー本体は特別に頑丈に作られているとは思えない。これも謎の装備だ。
スポーツ車「自転車取扱説明書」にある分類イラストは3タイプ。このパパチャリはカゴ付きシティサイクルか?
それにしてもハブダイナモはいい! シマノ製「Nexuus HILMO」は、「昼も(点灯)」という駄洒落ネーミングだろうが、ペダリングへの発電抵抗はそれほどなくて、それなりに明るい。惜しむらくはテールライトも標準装備で欲しかった。
来春への改善自己要望は2カ所、サドルを尻がフィットする革サドルに、タイヤをもう少し軽量な製品にしたい。それ以外は必要十分条件を満たしている。
さあ此奴で、次の一里塚に向かいます!