3月3日はレース審判として「しもふさクリテリウム3月」のスターター執務。梅咲く暖かなレース会場で、レース進行の遅れを出さないように気遣いながらも、小中学生らのエントリーがたくさんで心温かな一日を過ごせた。
このレースはMATRIXパワータグのサイクルロードレース協会東日本が運営する普及目的が色濃いシリーズ戦で、大磯クリテリウムなどと同系統だ。エリートレース以外におっさんずカップ、個人タイムトライアル、120分エンデューロ、U6、U9、U12、小学生チャンピオンなど年齢別種目が充実。なかでも“ジュニア強化レース”(SPORTS KID Presents)が素晴らしい。
スタートライン際に陣取っての執務。ランチはエスニック
ジュニア強化レースには順位がない。スタート直前、マトリックスの安原昌弘監督のありがたいお言葉は、「よーオマエら、聞いとけよ、前見て走らなイカンぞ! ケガするのがいちばんアカン! 勝ち負け気にせんで積極的にガンガンアタックして走るんやぞ! こんなところで1位にならんでエエ、チカラ出し切ることやで!」と、レース趣旨を関西弁で説く。レースのオンタイム進行ができず20秒ディレイ(悔しい)。
しもふさフレンドリーパークは周長1.5kmで平均ラップは2分強が目安だが、ジュニア強化レースに参加する中高校生は実に速いスピードを維持。また、ライディングがきれいだ。
ジュニア選手の入賞者はフィニッシュ後にギヤ比率チェックを受ける。これは日本自転車競技連盟(JCF)の競技規則において18歳以下の競技者について使用できる最大のギア比が制限されているからで、その理由は、成長期の選手の身体に過度な負荷を与えることによる故障のリスクを回避するためとされている。
だが、近いうちにジュニアギヤ規制撤廃される流れにあるようだ。
詳しくは、女子とジュニアの強化育成を掲げるQNリーグのブログを読んでほしい。参考「QNリーグ ジュニアギアを考える」
http://jbrain.or.jp/q-n-league/column/qn-column20230109.html
アスリートパスウェイの流れは、時代とともに変容する。
勝利至上主義でなく、昨日の自分に勝つ、そういうマインドにおいてもジュニア世代に向けての安原監督の想いやよし。
「よーオマエら、聞いとけよ、前見て走らなイカンぞ! ケガするのがいちばんアカン! 勝ち負け気にせんで積極的にガンガンアタックして走るんやぞ! チカラ出し切ることやで!」(coppiも同感)。