2016年7月の「Concours de Machines」で勝利した欧州でトレンディーなランドヌーズがこれ。雑誌「top vélo」に昨夏掲載された自転車、フランス・オーヴェルニューの製作者による軽量なハイカー。レイノルズ953ステンレスのフレームが輝いている。
ドライブトレーンはスラムでワンバイ。3日間の実走レースではいちばんハードな長距離レーススタートは夜明け午前5時のため、ダイナモでなくSupernova Airstreamバッテリーランプを選択。距離235kmで獲得標高4.200mを走るためにフロントは42T、リヤは10〜42Tのギヤレシオを採用。レース最終日は距離73kmで1.200mの獲得標高(トップは平均時速26kmで走った)。ライダーにも過酷このうえなし。そんなハードレースを凌ぐために軽量なTUNEのパーツを惜しげもなく使って気になる重量は9.2kg!
美しい仕上げのロー付けとヤスリがけが明瞭。剛性確保のためにシートステーがクロス。ステンレスフォークもレイノルズ921でオリジナル。ディスクブレーキのケーブルは内臓。Swift Industry Ozette Randonneurのバッグが付くフロントラック、シフターシステムも手作りだ。シルバーとブラックの洒落た外観がクール。
オートクチュール旅自転車の最先端が、これなんですね。
次の記事では、2020年6月10日〜14日に開催される「Concours de Machines les Baronnies」のテーマやガイドラインを説明し、さらにトレンドがどう動くのかをお知らせします。